この仕事をしていると、1日中しゃべりっぱなしということがある。
午前中は授業をして、午後は学生の相手をして、ということになると、
本当に1日中しゃべりっぱなしなのだ。
もちろん、この仕事は、喉が潰れると、何もできない。
特に会話の授業は、
CDに頼らず、生身の人間の発音を聴かせる、となると、
絶対に喉をつぶすことはできない。
当然、高級日本語でも、文法の説明ができない。
となると、死活問題なのだ。
しかし、先日、風邪をひいてから、どうも喉の調子が悪い。
こちらは、日本と比べると、ものすごく乾燥しているので、
朝起きたときに、喉がからからすることがよくある。
そうすると、授業中もなんだか喉の調子が悪かったりする。
この間も、ずっと喉が痛く、授業中もお茶を飲みながら
やらせてもらった。
すると、私の空咳(けっこうひどかった)を聞いた3年生の学生が、
「先生、ぱんだーはいというものを知っていますか?」
という。
ぱんだーはい?
パンダーハイ?
パンダ?ハイ?
あ、中国だから、やっぱパンダ?
と、頭の中が黒と白になった時、学生が、
「喉によく効きます。ほかの先生もみんな飲んでいます」
はぁ。
で、そのパンダーハイって、やっぱパンダなの?
「いいえ。太った大きい海と書きます。」
(私のすっとぼけ回答、いやその時は大まじめな回答を無視して)
太った大きい海・・・・・。
ああ!「胖大海」ね!
それ、聞いたことある。
前も喉を壊したときに、某ASの先生が勧めてくれたのだ。
でも、大学の周りで買えるんだろうか・・・・
「薬局で売ってますから、買ってみてください。安いですよ!」
ずっと気になっていたのだが、すっかり忘れていて、
昨日、その学生に、
「先生、胖大海買いましたか?喉の調子はどうですか?」
と言われて、思い出した。
というわけで、昨日2年生にご飯に誘われたので、ご飯を一緒に食べ、
(これがめちゃめちゃおいしかった)
ついでに、
そういえばさー、胖大海って知ってる?
というと、知り合いのおばちゃんのお店にあるという。
(この学生、大学のいろんなお店に知り合いがいる。顔が広い)
ご飯を食べたお店を出ると、なんと隣。
胖大海を二袋買って帰ってきた。
安い。
その太った海とは。
こんなんである。

ぱっとみると、何かの種みたい。
アーモンドのような感じ。
そしてとても堅い。
本当に種のような感じ。
これを2粒、お湯の中に入れ、しばらくして、飲む、という。
これがなんと。
お湯をいれると、なんとも気持ちが悪い状態になる。
私は何も知らなかったので、お湯を入れ、しばらく放置して、
さあ、飲もうか、と思ってみると、
思わず手をひっこめ、飲みたくなくなるような状態。
それが、これ。
拡大図。
なにこのもにゃもにゃ!!
なにこの水草みたいなやつ!!
気持ち悪すぎるんですけど!
何これ!何なのこれ!!
でも、ここは中国4000年の歴史。
絶対体にはいいんだろうと思って、意を決して飲んでみると、
味は、しない。
この水筒は中に茶こしがついているので、もにょもにょが口に当たることもない。
うん、これなら、大丈夫。
でも、絶対中は見たくない。
今日も、授業に行くときに、このチャイナ水筒に胖大海を入れて持って行きました。
くだんの、胖大海を教えてくれた学生に、
あまりの気持ち悪さに飲むのやめようかと思ったよ、というと、
笑ってました。

比べてみると、ほんと、何がどうなったらこうなるんだっていう感じ。
これが同じものだとは思えない。
肝心の、喉ですが、
なんとなく、よくなっているような気がします。
少なくとも、今日朝起きた時は、いがいがしませんでした。
(ん?それは今日が雨だからか?)
これからも、飲み続けてみようと思います。