結婚したやつもいるし、
子供が二人もいるやつもいるし、
相変わらずアルバイトしかしてないやつもいるし、
公務員やってるやつもいるし。
とにかく、いろんなやつがいるけど。
それでも、あたしにとっては、ものすごい貴重な仲間で。
中国への留学が決まった時も、二回目に中国行くって決めた時も、東京で就職するって決めたときも、その会社を辞めるって決めたときも、中国に行くって決めたときも、結婚を決めたときも、結婚をだめにしたときも、
いつもそばにいてくれたのは、彼らだった。
結婚をだめにしたとき、
やつらの中の一人が、こう言ってくれた。
「おまえ、いい顔してるよ」
こんなことを言ってくれたのは、やつだけだった。
中国に行くと決めたとき、
「もう、お前に関しては、何があっても驚かねぇよ」
と、笑いながら言ってくれた。
「次に俺らが驚くとしたら、出馬だな」
とにかく、何かって言うと、力になってくれて、
何かって言うと話をきいてくれた。
うちの会社がやばいってなったとき、
同業他社で働いてたやつは、すぐに連絡をくれた。
あたしが中国で一人でさびしかったとき、
「早く帰ってこいよ。お前がいないと盛り上がんねぇ」
と言って励ましてくれた。
あたしが人間関係で悩みまくっていたとき、
「お前をいじめるやつは、俺らが許さないよ」
と言ってくれた。
「やっぱりピザハウスじゃないと盛り上がんないよね」
と、今でも言ってくれる。
こんな、クサい青春ドラマみたいなセリフや行動を
笑いもせずできる関係。
朝型のてんぽう山で、なぜかテンションが上がったり、
地下道で罰ゲームやるって騒いだり、
なぜか隣の家に深夜押しかけてうるさくてすいませんとみんなで謝りにいったり、
あたしんちなのに「今夜は帰さない」とかわけのわからないことを言ったり、
担任が棚から落ちたことを人のせいにし合ったり、
「いっせーので」ゲームで大爆笑したり、
なぜかどじょうすくいがはじまったり、
じゃんけんだけなのに大爆笑したり、
お酒を間違って買ったり、
てゆうか、そのお酒の量がなぜかありえなかったり、
それでも、なぜかそのお酒が足りなくなったり、
田沢湖に深夜突然行った時、ガソリンがなくなって焦りまくったり、
トイレの鍵があかなくなって、近くのローソンまでトイレ借りに行ったり、
コテージだったはずなのに、なぜかキャンプをしてたり、
携帯電話がなぜかトイレのマットの下にあったり、
高松ロー●★に出入り禁止になったり、
なぜかイオンの前の道路で車ですれ違ったり、
温泉に入って精神的に疲れ果てたり、
霧がすごいアスピーテラインで騒いだり、
車が揺れるたびに吐きそうになったり、
引っ越しの部屋の掃除を3分だけ手伝ってくれたり、
車がヤン車だったり、
相変わらず落ち着きがなかったり、
パーマ掛けてないのにすごいボリュームだったり、
わけのわからないメールを送ってきたり、
何かっていうとランチに連れ出してくれたり、
とにかく、大人になって、社会人になっても、
なぜか大笑いできて、なぜかバカができて、
休みが合わないのに、なぜか頻繁にあってたり。
彼らといると、とにかくありえないことばかりが起きる。
とにかく、あたしは彼らに感謝なのです。
彼らに会いたくてしょうがないのです。
『約束の丘』
あたしたちに、いつのまにか集まる場所はないけど、
でも、あたしは、彼らがいれば、頑張れる気がする。
「結婚式、お前らが来てくれればそれでいいや」
と言った彼の結婚式は、残念ながら行けなかったけど、
彼らが幸せになって、
いつか家族同伴で十和田湖に行ければいいね。
あと少し。
会えるまであと少し。
また、川でキャッチボールしたい。