フライパンに油が残っている。いただきものの長ネギがある。
これは、と思い立って「ふうよん」を作ってみることにした。
実家ではよく作っていた料理。来客時や日常のおかず、お弁当にもしばしば登場していた。
鶏肉の揚げ物だが、いちばん外の衣が溶き卵。ふわっとした食感で子供時分から大好物だった。「ふうよん」とはなんのことやら?と長年疑問でもあったのだが、おそらく「芙揚」、芙蓉蟹で言うような卵のふわふわを油で揚げる、ということでしょ?と教えてもらった。
レシピそのものは本当に簡単で、
1)みじん切りの長ネギ、酒、醤油適量を混ぜ合わせ、鶏ささみ(一口大の削ぎ切り)を漬け込む。(20分も漬け込めば味はしみる)
2)漬け込んだ鶏肉に小麦粉をはたき、溶き卵をくぐらせる。
3)中温の油で揚げる。
以上。衣が溶き卵なのですぐに狐色になるが、ささみなので、火は通るはず。少し低めの温度で火を通し、最後に少し温度を上げてからっとさせるのがいいかもしれない。
すごく久しぶりに作ってみたが、味付けはシンプルなので揚げ具合さえ間違えなければうまくいく。今回はちょっとばらつきもあったが、まあまあの感じにはできた。
明日から実家に帰省するので、母に勘所を教わろう。