岩淸水

心を潤す

カキナ

2011年05月29日 06時39分28秒 | 言葉の説明

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カキナ 葉物野菜

 どちらかというと、家庭菜園というか、農家で自家用に栽培して、消費していた地物野菜で、最近になり流通するようになった。2011年の福島原発事故で、関東地方の地物は出荷停止になったりもした。

 塔立ちして花の蕾が出る前が、採取して食べる適季である。

 上手に作れば茎の太さが、大人の親指ほども太くなる。晩秋とか冬の葉は、硬くて苦みがある。それが、春先になれば、株の中心から、新芽が伸び上がってくる。この中心の柔らかい部分だけ、掻き取って食材とする。なので「カキナ」と呼ばれる。わが郷・左近尉のウチでは、母が 「 芯切り菜 」 と呼んでいた。

 

 花は4月末から、5月にかけて咲く。

 それでこぼれた種が生えて、そのまま順調に育てば、夏までに大きくなりすぎて、ボケ株となって役にたたない。雑草の茂みの中で、夏場は成長が抑制されたものが、秋になり 「 ここにカキナがあった 」 とか、発見されて、まわりの雑草が抜かれる。そしてこの時点で肥料など適宜に与えられれば、9月から10月の冷涼な時季に、だんだんと大株に育つ。これが冬を越して、早春に芯が伸びてきた頃を、見はらかって摘む。つまり芯を切るとか、美味しそうな新芽の部分を、搔くのだ。

 

参考 かき菜(アブラナ)の栽培

 

  

 

 上は自然に庭の片隅などに生えてくる、三つ葉の食べ頃のすがた。

 これもスーパーなどで売っているものとは、かなり姿も味も異なる。葉も少し厚め。葉柄とか茎はかなり太い。これを朝のうちに収穫して、カキナとともにおひたしにして食すると、搔き菜の甘みと、三つ葉の香りがあいまって、うまさが際だつ。注意しなければならないのは、三つ葉は後で、ゆでること。沸騰した湯に最初から入れてしまうと、せっかくの香りが飛んでしまう。なので搔き菜がゆで上がる、ちょっと前になってから、鍋にいれてチョットだけ湯にくぐらせる。

 冷水であら熱を取り、さっさと食べれば、春のめぐみを堪能できる。

 

 

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