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ロシア機撃墜、プーチン大統領の中東戦略に打撃

2015年11月25日 17時44分00秒 | 保管記事

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  記事の紹介です。

 

ロシア機撃墜、プーチン大統領の中東戦略に打撃

 対イスラム国で欧米との協調に暗雲

   2015 年 11 月 25 日 17:44 JST 
 
 【モスクワ】トルコによるロシア軍機の撃墜は、自らの対テロ陣営拡大を目指すロシアのプーチン大統領の計画を脅かすだけでなく、ロシアと欧米諸国との関係改善を阻む恐れがある。

  ロシアは9月末、シリアで過激派組織「イスラム国(IS)」などのテロ組織を標的とする空爆を開始した。プーチン大統領はそれ以降、イランやイラク、シリアのアサド政権を含むグループへの参加を他国に呼び掛けていた。

  今月13日に起きたパリの同時多発テロ事件によって扉が開かれた。ロシア政府は26日にフランスのオランド大統領を迎え、協力拡大について話し合う予定だ。

  オランド大統領は24日にワシントンでオバマ米大統領と会談した。その2日後の訪ロは、プーチン大統領の新たな戦略にとって最高の節目になるはずだった。ロシアはウクライナ介入とクリミア併合をめぐり欧米諸国から科されたことで孤立していたが、この苦境から抜け出せる可能性があった。

  しかしアナリストらは、ロシアの爆撃機「スホイ24」の撃墜がシリア戦略の見直しにつながり、シリア介入に対するロシア国民の認識に影響を与える公算が大きいとみている。

  「オランド大統領の使命はロシアと何らかの協調で合意することだった」と、ロシアの政治コンサルタント会社「センター・フォー・ポリティカル・テクノロジーズ」の副ディレクター、アレクセイ・マカルキン氏は言う。「だが行動を調整できるかどうかでさえ極めて怪しくなってきた。今話すことができるのは、せいぜい互いの撃ち合いを回避することぐらいだ」

  プーチン大統領は国営テレビで歯に衣を着せずに語り、トルコが石油の購入を通じてISに資金を提供していると非難した。その金額は数億ドルに達する可能性があるという。大統領は「われわれはだいぶ前に、ISが占拠した地域から大量の石油と石油製品がトルコに運ばれているという事実を立証した。これがISの大きな資金源となっている」と指摘した。

 トルコは、ロシア戦闘機が領空を侵犯したとしてシリア国境近くで撃墜した。機体はシリア北西部の町の近くに落ちた。 

さらに、トルコがロシア機撃墜についてロシアよりも先に北大西洋条約機構(NATO)に連絡したことにも苦言を呈した。 

 ロシア国防省は、撃墜機の操縦士の捜索・救助活動にあたっていた軍用ヘリコプターがシリア領空で攻撃されて損傷し、その後破壊されたことを認めた。ロシア海軍の兵士1人が死亡したという。

  ロシアは9月30日、シリアの反体制派とISを標的とする空爆を開始した。これに対し米国とその同盟国は、ロシアはアサド政権を支えるため、米国が支援する反政府組織を攻撃していると非難した。

  ロシアは、先月末にエジプトで起きたロシア旅客機墜落をテロによるものだと断定した後、シリアの反体制派とISへの空爆を強化した。

  だが、パリ同時多発テロ事件で戦略上の力学が変わったように見えた。プーチン大統領は他国の首脳とともに直ちに哀悼の意を表し、国際社会がテロ対策で一致団結するよう呼び掛けた。

  プーチン大統領の中東戦略は国内で幅広い支持を得ている。ロシア国営の世論調査機関Vtsiomによると、ロシアがシリアでの軍事行動を始めてから大統領の支持率は過去最高に達し、国民の約3分の2がこの軍事行動に賛成している。

  ロシア国防省は、爆弾が標的に命中する様子と、カスピ海から巡航ミサイルが発射される様子を映した動画を公開し、爆撃の正確さと技術の高さを誇示した。

  トルコ軍にロシア機が撃墜されたことは、ロシア軍は特定の標的だけを空爆しているという公式説明と矛盾する。だが、ロシア政府と国営メディアは即座にトルコはISの共犯者かつ支援者だと非難した。

  ロシア上院・防衛安全保障委員会のフランツ・クリンツェビッチ第1副委員長は国営テレビに出演し、トルコは攻撃的な行動を取っていたとの見方を示した。ロシア機がトルコ軍に撃墜されたとするなら、それはロシアの対テロ作戦を難しくしようとするNATOの試みだとも述べた。「NATO加盟国はロシアを悪者扱いして世間を騒がせ、国際テロとの戦いを目指すロシアの行動への不信感を起こさせようとしている」

  クリンツェビッチ氏はまた、トルコおよび米国との話し合いが必要だとし、「軽はずみな行動は衝突を招く恐れがある」と語った。

  外交にも影響が広がっている。ロシアのラブロフ外相は、25日のトルコ訪問を中止すると発表した。トルコ外相と会談を行う予定だった。

  モスクワの防衛シンクタンク「CAST」のアナリスト、バシリー・カシン氏は、ロシアの戦闘機はトルコが支援するシリアの反政府組織にますます目を向けるようになるかもしれないと述べた。

  「NATO加盟国や相当な軍事力を持つ国を攻撃する人はいないが、シリアの将来をめぐる交渉や数十億ドル規模の貿易関係は影響を受けることになるだろう」と語った。トルコはロシアにとってエネルギーの主要輸出先であり、観光地としてもロシア人に人気がある。

  カシン氏は「ロシアは、現地でトルコの国益を直接損なうような方法で軍事作戦を拡大する可能性が高い」と付け加えた。
http://jp.wsj.com/articles/SB10730555783190984037204581377120690336988

  記事の紹介終わりです。

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