バルセロナ・オープン【錦織 vs シャルディ】

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初戦のデバッカー戦は1stサーブはかなり入ってた。
セカンドが効果的だったこともあって、
その印象もかなり強かったが、1stを抑え気味に打ってた。
だからセカンドが多い印象になったのだ。
おそらくハードヒッターではないので確立重視にしたのかと。

でも今日のシャルディは違う。
背は少し大きい程度だが、フォアのハードヒッターだ。
そのリターンを殺すために、今日は打ち込んでる。
でもその分、やはりなかなか1stが入らない。
第2セットは大分入りだしたが。
でも今日もセカンドがいい。
リターンエースも決められたが、強打がネットに掛かる。

シャルディも調子が良く、ダウンザラインなどコースも決め、
深い強打も結構返してくる。
ただ前後左右に効果的に揺さぶる錦織が上だった。
その前だけど、ドロップが凄く良くて、
打った瞬間丁寧すぎてネットに掛かるやつだ！！と
数本思ったが、見事にお手本のようなドロップで、
追う気すら起きないネット際にぽとりと落ちるものを
数本見せ付けた。

1セット目はポイント先行もいくつかあったのに
結果的にはキープ合戦の展開。
しかし第6ゲームはそんな感じなのにラブゲームブレーク。
錦織の攻めも良かったがシャルディもミス目立ちあっさり。
結果それを守りきっての6-3だった。
でも錦織もフレームショットで大きくアウトなどいくつかあり
どことなく不安も無いわけではなかった。

2セット目はちょっと展開があった。
キープキープで始まったが、
第3ゲームを錦織がブレークする。
でも第4ゲームにあっさりブレークバックを許す。
なかなか強烈なリターンが返ってきたり、
最後はフォアの逆クロスに錦織動けず。
だけども第5ゲームで錦織も直ぐにブレークバックし、
ラブゲームで返してイニシアチブはこっちだとアピール。

そこからキープ合戦になるが、
第10ゲームで錦織は初のダブルフォルトをやってしまう。
その次の1stはいい感じにワイドに入ったが、
読んでいたシャルディがバックハンドのダウンザラインの
リターンエースを決められてブレークを許した。
3連続ブレーク合戦の1個のアドバンテージを失って
サーヴィングフォーザマッチだったのに決められず。5-5

でも第11ゲームにあわやラブゲームブレークかと言う感じに
1ポイント落としたがあっさりブレークバック。6-5
深くえぐってオープンコートに突き刺すなど完璧。決めて吠えた。
これだけブレークが取れるのに、キープできないのは勿体無い。
連日連戦で日曜が決勝なので体力温存も大事。

そして第12ゲームのサーヴィングフォーザマッチは
0-15からになったがエースで15-15にし、しっかりと決めて勝利。
互いに前目に出てのネット際の攻防は見ごたえがあった。
錦織が前に出てボレー、シャルディがリターン。
錦織がストレートにボレー、シャルディがロビングでリターン。
錦織が後ろ向きに伸びネット際に叩き付けてリターン、
跳ね上がったボールをシャルディはストレートにスマッシュ。
届くコースで錦織返せるが見送り。
そのボールはベースラインを超えてアウト。
そんなシーンがあった。

最後はバックのクロスのラリーが続く中、
錦織が片手スライスで速度を落として返した、
フォアが得意なシャルディは回りこめる時間が出来たので
当然回りこんでフォアでストレートにコースを変える。
ライン際ではなくてもバックのクロスの打ち合いだから効果的。
でもきっとそれは錦織が狙って仕掛けたもの。まんまとハマった。
シャルディの好きなフォアを打てるとき、
きっとオープンコートのストレートを打ってくる。
その時きっとミスをすると読んでいたのだと思う。
それで誘ったとおりのシナリオ通りのことをしてくれたっぽい。

6-3　7-5

シャルディはミスも多かったが調子は良かった。出来が良かった。
その分苦しめられたといえると思う。
でもこれだけブレークを許したのは大きな不安。
次はマイアミで戦ったばかりのドルゴポロフ。
あのタイミングが掴みづらいライジングサーブ（？）に注意！