ラヂオ惑星モルファス

俳句・・・季語「盆踊り」(西嶋先生の句)



盆踊りほとけに留守を頼みけり西嶋あさ子

季語と現在の季節感とのずれは如何とも仕方のないことです。旧盆は現在の暦では8月13日~16日ですが、「盆」に関わる季語は秋になります。でもこの時期を含んで8月下旬まで続く「夏休み」は夏の季語です。俳句に慣れた方は何とも思わないのでしょうが、実生活と実生活には使わない「太陰暦」の齟齬は困ったものではあります。そういえば・・・太陰暦だと生じてしまう「閏月」は、俳句にはどのように詠めばいいのでしょうか?
閑話休題・・・西嶋先生は中学三年生の時の恩師ですが、当時はまだ俳句をお始めではなかったようで授業中に俳句のお話を伺った記憶はありません。老年になり俳句を始めるようになった私が勝手に私淑しております。俳句を始めてから、最初に角川の「合本 俳句歳時記」を買ったのですが、季語の例句の中に西嶋先生の句が沢山挙げられていてうれしくなりました。
この句は、沢山ある西嶋先生の句の中でもとりわけ好きな句の一つです。里帰りし仏壇に手を合わせお盆のお参りを済ませたら、浴衣に着替えて大好きな盆踊りに出かけてゆく・・・もしかすると、踊りが好きなご先祖も一緒に出掛けたのかもしれません。まあ、何となく後ろめたいようなそれでいて心が温かくなるような、いい句ですね。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「俳句」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事