
カンツォーネをあまりお聞きにならない英語圏ポップスのファンの方なら、この曲を聞けば「え?カンツォーネ?エルビス・プレスリーやダスティ・スプリングフィールドが歌った歌でしょ?」と思うのでしょうね。
まさにこれは1965年のサンレモ音楽祭でピノ・ドナッジオが歌った曲です。それに、彼自身の作詞作曲によるものです。
確かに、1966年には(イギリス生まれの)ダスティ・スプリングフィールドが英語でのカヴァーを出しイギリスではヒットチャートの1位、アメリカでもビルボードで4位になっています。一説によると、この年別の曲の外国人歌手としてサンレモに参加していたダスティが(自分の曲は決勝に残れなかったので)客席でこの曲を聞いて感激し、カヴァーしようと心に決めた・・・そうです。
そして日本でも大ヒットしチオビタドリンクのCMソングにもなりました。ですから、日本ではピノ・ドナッジオの曲という印象は薄いと思いますが、改めてやはりいい曲だな・・・と思います。
とにかく1965年のサンレモは良い曲ばかり並びどの曲が優勝してもおかしくない状態だと思います。先ほどの経緯からすれば、若しもピノ・ドナッジオの外国人パートナーがダスティ・スプリングフィールドだったら、ボビー・ソロを押さえて1位だったかも?しれませんね~~~