24日、気象庁の地震防災対策強化地域判定会(いわゆる判定会)から
今月の 『 東海地震に関連する調査情報(定例) 』 が発表されました。
これは、東海地域の地震活動や地殻変動等の状況について、主に前回の判定会(平成25年5月28日)以降の調査結果を取りまとめたものです。
それによると、先月に引き続き、「現在のところ、東海地震に直ちに結びつくとみられる変化は観測されていません」
とのことです。
国や自治体等で特別な防災対応はとられず、私たちも普段通りの生活をしていればよいというカラーレベル青(定例 - 表の下段)の発表です。
具体的には、最近の東海地域とその周辺の地震・地殻活動について、次のように説明されています。(※抜粋)
「 1.地震活動の状況
静岡県中西部の地殻内では、全体的にみて、2005年中頃からやや活発な状態が続いています。
浜名湖周辺のフィリピン海プレート内では、引き続き地震の発生頻度のやや少ない状態が続いています。
その他の領域では概ね平常レベルです。
なお、6月12日に愛知県のプレート境界付近において深部低周波地震が観測されました。
2.地殻変動の状況
全般的に注目すべき特別な変化は観測されていません。
GNSS※観測及び水準測量の結果では、御前崎の長期的な沈降傾向は継続しています。更に、傾斜計、ひずみ計等の観測結果を含めて総合的に判断すると、東海地震の想定震源域におけるフィリピン海プレートと陸のプレートとの固着状況の特段の変化を示すようなデータは、現在のところ得られていません。
なお、6月11日から12日にかけて、愛知県のプレート境界付近に生じた「短期的ゆっくりすべり」に起因するとみられる地殻変動が周辺のひずみ計で観測されました。
また、GNSS※観測の結果によると、「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」による余効変動が、小さくなりつつありますが東海地域においてもみられています。
※GNSS(Global Navigation Satellite System)とは、GPSをはじめとする衛星測位システム全般をしめす呼称。」
この発表の内容について詳しくお知りになりたい方は、
気象庁HP 平成25年6月24日判定会(定例)「地震防災対策強化地域判定会会長会見」 のページ、
および同ページ掲載のPDF文書をご覧ください。