-Number Girl Syndrome-

気ままに気まぐれに書いていきます。居心地は良好、・・・でありたい。

私の好きなもの。Part2

2007-02-01 01:05:29 | ♡映画♡

せっかくの春休みだから映画を観たい。 
そう決心したものの今日は2時に起きてしまった。

春休み入って早々12時間睡眠なんて。
時間がもったいない。

最近はなかなか邦画も好き。


『鉄コン筋クリート』

 

『それでもボクはやってない』

 

『どろろ』



分野はばらばらだけど観たい映画がたくさん。
いい映画に出会えたらいいな。
とりあえず鉄コンは早く観ないと。

去年見た邦画で印象に残ったのは2つ。

 

『タイヨウのうた』

 

『ただ、君を愛してる』 

 

2つともきれいな作品だった。

恋愛モノだけど、
なんていうか
「好きー!」みたいなのじゃなく、
静かに物語りは進んでいって気づいたら涙が出てる。
そんな話。

今回は『タイヨウのうた』について紹介します。
っていうか完全ネタバレ。

本当に大好きです。
映画館で静かにぼろぼろ泣きました。


 

『タイヨウのうた』



月の下でしか生きられない少女。
サーフィンの好きな陽に焼けた少年。
交わるはずのないふたりが出会って、
奇跡の物語がはじまった------。

 

太陽の光にあたれない“XP(色素性乾皮症)”という病気の少女、
雨音薫にYUIが扮し、



その薫が毎朝部屋から見つめているうちに恋をしてしまった相手、
藤代孝治を塚本高史が熱演。





薫は病気のせいで学校にも通えず
普通に暮らせない寂しさや苦しさを抱えて生きていた。
生きがいは夜の駅前広場で路上ライブをすること。



ギターとキャンドルがあれば、どこでも薫のステージになるのが素敵。


そしてそんな彼女にも、
歌うこと以外の密かな楽しみがあった。

午前4時、日の出前に帰宅する薫。
高台にある部屋の窓から外を眺めると、
そこには、サーフボードを抱えたひとりの少年。


毎朝、日の出前の楽しみ。


藤代孝治、18才。

薫は彼に、恋をしてしまった。



ある日、いつものように夜中、駅前で歌っていると、
近くを孝治が通り過ぎるのを見つけた薫。
あわてて追いかけ、声をかけるがうまく言葉が見つからない。


その数日後の夜
毎朝孝治が座っているバス停のベンチに座って
孝治のことを思いながら作った
即興の歌を口ずさんでいた薫。

ふと目をあけると
目の前には孝治がたたずんでいた。


憧れの人と話せるようになって緊張しっぱなしの薫がかわいい。


薫は緊張しながらも孝治と趣味などの会話を通して
急速に親しくなっていく。

そしてある夜、
駅前広場が他の人に占拠されていて
孝治の前で歌う約束が果たせないと嘆いていた薫。
それを見て孝治は、横浜へ連れ出す。


スクーターに二人乗り。薫には夢のような時間。



初めて見る世界に、薫は夢中になってはしゃぐ。


そして歌うのにちょうどいい広場を見つけた薫はそこで歌い始める。
するといつのまにか薫の周りには人だかりが。

孝治は思わず嬉しくなり
いつのまにか薫に惹かれるようになっていった。


大勢の人の前でも臆することなく楽しそうに歌う薫。


しかし、孝治に病気のことを知られた薫は
初恋も歌もあきらめようとする。

そんなときに助けてくれるのが
薫の親友。


美咲。強気ですごくいい子です。


孝治は薫のCDを作ってやりたいと
20万稼ぐために大好きなサーフボードも売り
毎日バイトに勤しんでいた。


ある日、薫が夕食を食べに居間に下りてくると
当たり前のように孝治が家事を手伝っている。



「どうしても、もう一度君の歌を聴きたくてさ。」


家族の理解と孝治の努力を知った薫。

病気ではあるが歌を再開しようと誓う。


CD製作なんて夢にも思ってなかった薫は
嬉しさと驚きでいっぱい。



ありがとね。

私なんてそんなことできないと思ってたし。

私なんてさ・・・



薫の言葉に立ち止まる孝治。
薫は何か悪いことを言ったのかと気にする。





好きだよ。

君がそういうの抱えてたとしても。

夜だけ会おうよ。

昼間は寝てさ。

太陽が沈んだら、会いに行くよ。




薫は孝治に背中を向ける。
孝治はニヤニヤしながら話しかける。

「ねぇ、泣いてんの??」

「泣いてないよバカ」

言い返す薫。


「泣くな!笑え!」と顔をつねる孝治に対して
笑って見せる薫。



「変な顔」

「・・・ひどい。」


笑い飛ばす孝治。





それから楽しい日々が続く。


孝治にギターを教える薫。


しかし、薫の病気は静かに進行していた。
ある日、ギターを弾く指に違和感を感じた薫。
指に障害が出て、麻痺し始めていた。


愕然とする両親。


薫の父(岸谷五朗)がすごくいい。
 

おかしいんだよな、先生。
俺は一度だってあの子を太陽にさらしたことはないんだ。
ガキの頃、外に出たいって、どんなに泣き叫んだって
俺はあの子の横っ面引っぱたいて家の中に閉じ込めてきたんだ。

なのに何でだよ。
何でそういう事になるんだよ。

じゃぁ何か?
俺のやってきたことは全部無駄だったのか?

何でだよ?何でだよ?
何で、俺の娘がこんな目に合うんだよ。

誰か知らねぇ、どっかのクソガキでいいだろ・・・





孝治が薫の家に来る。
薫は孝治に歌えなくなった、と謝る。
孝治は窓辺に向かい話題を変える。


薫が毎朝、孝治を見ていた窓辺。


「俺、何か変なことしてなかった?」

「こっから見てたんでしょ??」


そして薫は笑顔で
自分が見ていた孝治のことを話し始める。



孝治が帰るとき
あわてて孝治を追いかける薫。




ねぇ!

私の手、こんなになっちゃったけど!

私の声は聞こえてるよね!



「聞こえてるよ!」

笑顔で言う孝治。



なら歌う!

私、歌うから!

またね!



孝治は大きくうなずき、
去って行く薫を見ていた。

そしてぼろぼろと涙がこぼれた。




レコーディング当日。
心配する家族や孝治、美咲をよそに薫は落ち着いていて、
一人でレコーディング室の中へ。


歌うときの薫の様子、横浜での人だかりの事を嬉しそうに話す孝治。


「・・・きっと将来は大スターですよ。」

孝治の言葉に笑顔になる薫の両親と美咲。


一方の薫はわくわくしていた。
歌う曲はもちろん、
孝治のことを思いながら作った曲。




笑顔で歌いきった。


病気が進行し、足も不自由になった薫。
しかし孝治がサーフィンする姿を一目でも見るため
『孝治に嫌われたくないから絶対に着たくない』
と言っていた防射服を着て海へ。

孝治が下手くそではあるがサーフィンするのを
笑顔で見つめる薫。



 

その数日後。

薫は亡くなった。

棺の中でたくさんのひまわりに囲まれながら眠っていた。

火葬場の煙突から昇る煙を
無言で見つめる孝治。





しかしその後

ラジオで薫の歌がかかる。

そしてもちろん、

薫の両親が経営する店のラジオでも
薫の歌声が流れてきた。

孝治たちが送った薫のCDが
さまざまな場所でかかるようになったのだ。

手をたたいて喜ぶ両親や美咲、孝治。

薫は数々の思い出と歌を残して去っていったのだった。

 

そして孝治は太陽を見つめながら
サーフィンを再開する。



彼女は太陽に帰っていった。

たくさんの思い出と

大好きだった歌を残して。


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