今日の一枚は、スーパーリアリズムの代表格である上田薫(1928~)が
1978年に描いた「なま玉子J」です。
写真のようなリアルさを追求した絵画技法を「スーパーリアリズム」といいます。
目で見るより物をリアルに描き出す手法ですが、遠目で見ると本物にしか見えません。
上田薫はこの技法で生玉子を何枚も描いています。
今回の絵と同じではなくとも、同じような生玉子の絵が教科書に載っているのを
見た方はいるかも知れませんね。
私は中学の時美術の教科書で見てこの「写真のような絵」にとても感動しました。
そして、昨年福山市美術館で開催された「トリック・アートの世界」展で
私はこの絵を見ることができとっても嬉しく思いました。
長年憧れてた芸能人に会えた!って気分でした(笑)
日本の画家ということもあり、現代美術館などで目にする機会は大いにあるかと思います。
「なま玉子J」は高松市美術館に収蔵されているようです。
高松市美術館をはじめ、香川県は美術館が充実しているので行って見る価値ありですよ!
そしてうどんを食べて帰ると尚良さそう( *´ω`*)
<たぬき>
ホキ美術館に行ってみたくなりました。というか何よりあんなに細かく、写真みたいに描くなんてすごい尊敬します
コメントありがとうございます!
正確には、写実絵画とスーパーリアリズムは違うんです。
後者は日本語で「超写実主義」と呼ばれ、写実よりもっとリアルに描いたもの・・・という意味になるのです(´ω`)
どちらも写真のような絵という点では共通していますが
肖像画などの写実には、桐雨さんの言うとおり
ある程度作者の癖や、絵を描くにあたっての感情が見て取れる気がします。
反対に、上田薫のようなスーパーリアリズムの作品には作者の意図や感情は感じられません。
より「写真に近い絵」ということなんでしょうね。
写真と同じなら別に描かなくても・・・
というのは私も感じてました(笑)
写実に関しては、写真の無かった時代の絵画技法であることを考慮していいかもしれません。
その技術をより高度にしたのがスーパーリアリズムということになるんでしょうかね~
ただ、やはり本物の作品を目の前にすると
カンバスに載った絵の具の色や厚みがしっかり分かるので
「現実」を人の手で描くってすごいなぁと思いますね(´∀`*)
ホキ美術館・・・去年開館したんですね!
私も行ってみたいかも