ここは世界の至宝「鍋島焼」の伝統を今に伝える
秘窯の里・大川内山（おおかわちやま）
夏になると どの窯元の軒先にも 伊万里焼の風鈴が吊るされます
夏の風物詩として知られる「風鈴まつり」です
山間に広がる静かな秘窯の里に 風情ある風鈴の音色が響き渡ります
風鈴を鳴らしながら 吹き抜ける風が心地よい
奇岩が切り立ち 山に囲まれた大川内山は まるで山水画のような美しさです
300年以上前は その地形が将軍家や諸大名に献上する最高級品「鍋島」をつくる
佐賀鍋島藩御用窯の技術の流出を防ぐ役割を果たしたそうです
窯元が連なる街並み 窯元の煙突 土塀・・・
ザクロの似合う白壁の塀・・・
あちらから 高い音色 こちらから 低い音色・・・涼し気な風が渡ります
窯元の入り口では 紫陽花の花たちも 涼しそうに咲いています
お土産の風鈴を選んでいるうちに人も疎らに
夕方5時の店じまいの音がしてきました
振り返るともう誰もいなくて・・・
きっと夜になると 星が降ってくるように綺麗なのでしょう
暑い夏の盛りに涼を届けてくれる風鈴
日本では昔から音の鳴る風鈴を軒先に吊るして魔除けとし
またその涼やかな音で風情を感じてきました
その高周波音は「癒し」の音ともいわれます