遊童子のひとり遊び

日々の生活の中で心を休ませる時間と趣味を独り言の中で話すブログです

小正月

2009年01月13日 | その他
お晩でがんす
13日はお飾り変えの日です
大正月の松飾をはずして小正月のお飾りに替えます、勿論お飾りは繭玉です
養蚕農家の豊凶は繭の取れ高によりますし何にもまして繭は収入の一番手ですから
繭が沢山取れるように沢山の繭玉を作り、山桑の木に差します
山桑は「山法師}のことです、自然界で唯一蚕が食べるものが山法師です
ですから山桑に差してこそ繭玉なのです
枝の形が似ているから、水木、だとか、山繭の天蚕が食べるから、楢の木だとか、いろいろ有る様ですが、繭が取れるようにいのるのに蚕が食べない木にしたところで意味がないと思うし説得力がないと感じています
そして山法師以外の木の枝に差すと其の差し跡が苦くなります
そんなところにも根拠があると思っています
何はともあれ「大木」と書いて「おおぼく」といいます
この大ぼくが繭玉のメインでして、8畳間いっぱいになります



その次に正月様の棚でここには三枝飾ります「三は蚕に通じて、衣笠大明神にささげるご供物です



そのほか大黒柱には常緑の白樫の木の枝を結わえ付けてこの枝には、普段の野菜の
茄子.隠元、南瓜、胡瓜、芋、等等の形をした物を作り差し飾ります
其のとき必ず鶏の頭の形をつけます
早起きな鶏にちなんで朝早くから元気で働けるようにと願い、卵を沢山産むことから家門の繁栄を祈ります
何しろ46箇所も進ぜるところがあるので、米の粉も一斗以上使います
標準は粉の色そのままの白、食紅を使って紅に、一年分を取り貯めておく蓬の若葉で、緑色をつけます



名物の空つ風に晒された繭玉はえもいわれぬ独特の風味を出して食卓に上ります
昔は山仕事に行くときの、お弁当であり、幾日も食べられる保存食でもありました
焼いても良し、煮ても良しの、優れものです
家族の愛情がいっぱい詰まった、真ん丸い繭玉がきっと今年も良い年にしてくれるでしょう
そんじゃあ又
遊童子













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