夕焼け空を見上げたら

ああ、きっと明日もいい天気

不備

2022-07-18 | Weblog
安倍元総理大臣が銃撃されて死亡した事件で、警察が、警備に「不備」があったって言ってたよ。重大な結果を引き起こした以上、「不備」があったと言わざるを得ない、みたいな。

これって。そもそも、とか、法律的に、とかじゃなくて、「重大な結果」になっちゃったからには不備があったことになる、って意味だよね。準備のやり方とか途中の対応とかじゃなくて、「結果」が悪かったんだから不備があったんだ、ってことだよね。

ところで、ちょうど21年前の7月に、兵庫県明石市ってところで、花火見物の群衆が歩道橋で押し合いになって「死者」が出た事件が起きたんだけど。その事件の時、警察の態勢、群衆の予想とか群衆の整理とかに「不備」があったんじゃないかって裁判になったんだけど、警察は最後まで、絶対に、「不備」がありましたなんて言わなかったんだよね。まして、死者が出るような「重大な結果」を引き起こした以上は不備があったと言わざるを得ない、なんて全然認めなかったし。

つまり、日本の警察は、被害者が元総理大臣のような「上級国民」のときはすばやく不備を認める、結果を防ぐことは無理だった、不可抗力だった、なんて言い訳しないで、即、不備を認める、と。だけど、被害者が一般庶民、「非上級国民」のときは、最後まで徹底して警察は悪くない、不備はない、って言い続ける、と。

これが日本の民主主義。
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