2019年11月7-8日
週間天気予報で晴が続くとされていたため「お出かけの虫」がウズウズと動き出し、あまり・・・正確には全く無計画で家を飛び出したのだった。
とは言え、全く目的がなかったら放浪状態になってしまうので、1つだけ目的を作ることにした。それが飛騨国一之宮に行くことだった。
11月7日(木)
家を出たのは朝5時だった。高山までは高速+下道(R158安房トンネル経由)で約4時間半、高速(中央道+東海環状道+東海北陸道)で約5時間半。と言うことで、R158(安房トンネル)経由では路面凍結が少々心配されたこともあり、中央道+R19+R361というルートで行くことに決めた。
日の出前ではあるが、晴天を感じさせる空だった。(甲府付近)
中央道の諏訪湖SAでは車の外気温はマイナス1度Cを示していた。諏訪湖SAの先岡谷JCTから中央道を離れ、長野道に入ると岡谷ICから下道に降り、R20からR19に入った。R19を走るのは何年ぶりだろうか。20年ぶりのような気がした。R19(旧 中山道(きゅう なかせんどう)の一部の木曽街道)は山間の木曽川沿いを走る。このため朝の陽射しが届くのは大分遅くなり、日が昇っていてもまだまだ朝の寒さは続いていた。
木曽大橋の交差点をR361に入り、高山に向かうとやがて朝陽が当たるようになり、山の色付きが綺麗に見えるようになった。
第1の目的地は飛騨国一之宮 水無神社(ひだのくにいちのみや みなしじんじゃ)で、朝9:30前に到着した。神社脇の駐車場に車を置くと、早速境内に向かった。
当社の祭神は御年大神(みとしのおおかみ)とされていて、この神は須佐之男命(すさのおのみこと)の孫に当たる。
流石に一之宮だけあって境内は綺麗に整備され、その境内の大きさもそこそこの大きさだった。
年末に向けてなのか、七五三用なのか、はたまた単に汚れたためなのか、本殿周辺に掛けられた垂れ幕の交換がなされている所だった。
さて、水無神社だけで終わるのは勿体ないので、次の目的地を考えることにした。
その結果、白川郷、五箇山を訪問してみることにした。白川郷は数年前に行ったことがあるので、おおよその雰囲気は覚えていたが、もう一度しっかり見て見ようと思ったのだ。
白川郷まではGoogle Mapによれば約1時間とのことだった。高山の街を抜けて飛騨清見ICから東海北陸道に入り白川郷ICで降りると目的地は直ぐだった。市営駐車場に駐車しようと標識に従って進んで行くと、かなり広い駐車場が見えて来たが、その多くのスペースに車が止められていて、非常に多くの人が来ているのが分かった。流石は世界遺産と感心したものだが、正直このお祭り騒ぎのような人出には少々閉口したのも事実だった。
駐車場の脇を流れる庄川と周りに見える色付いた山々の景色は非常に美しかった。
集落の中に行くと合掌造りの家々を見て回った。
しかし、人の多さに閉口し、できればここで昼食を取ろうなどと考えてもいたが、直ぐに退散することにした。
折角の合掌造りだが白川郷では欲求不満に終わってしまったこともあり、もう1ヶ所、五箇山(ごかやま)に行って見ることにした。
五箇山とは相倉(あいのくら)地区と菅沼(すがぬま)地区を合わせて「五箇山」と言うらしい。世界遺産としては白川郷(岐阜県)と五箇山(富山県)のセットで登録になっていると言う。
五箇山の相倉にナビをセットして白川郷を後にすると、R156を北上することにした。およそ30分ほどで相倉の第2駐車場に着いた。ここは第2駐車場とは言うが、実際にはここが集落に一番近い駐車場で、私にはここしか見つからなかった。
駐車場に車を置くと集落の中に歩いて行った。
ここの集落は白川郷ほど大きくはなく、合掌造りと瓦屋根の日本家屋が混在しているような景色だった。地元の人の話では、合掌造りの家屋に住んでいる家は、現在では大分少なくなっているとか。話をしてくれた人も、既に瓦屋根の家に住み替えてしまったとのことだった。
時間的にはここから東京の自宅に戻ることも可能だったが、折角明日も天気が持ちそうだったこともあり、このまま宿を取った滑川(なめりかわ;富山県)に向かうことにした。それにしてももう1軒寄り道ができそうだったことから滑川市立博物館に寄ることにした。
滑川までは下道を選択。R472で約2時間の道程だった。博物館に着いたのは15:30頃だった。
博物館は左程大きなものではなく、3階建ての建物で、公民館のような感じさえあった。中に入ると1階に第1常設展示室があり、早速のぞいて見た。次に3階に移動し、第2常設展示室を見て見るとそこでは期間限定の「滑川の縄文展」が行われていた。その他市内小学生の作品展(絵)や写真展などが行われていた。
博物館を出てこの日泊まるスカイホテル滑川に着いたのは16:30を廻っていた。このホテルは滑川唯一のホテルとのことだった。どこかホテルの近隣の店で夕飯を取りたいと思っていたが、周りは住宅街で殆ど店らしい店もないようだったため、ホテルのレストランで済ませることにした。
走行距離: 466km
給油量: 40.0L(給油時走行距離:670.4km)
燃費: 16.8km/L
※今回は、出発直前の給油ができなかったため、ドライブ前の走行(約200km)が加算されている。
11月8日(金)
ホテルの朝食はam7:00からと言うことで、朝食を取ったら直ぐに出発できるように先に車に荷物を載せてから朝食会場に向かった。夕食を食べた場所が朝食会場でもあった。席には既に多くの人が座り朝食を食べていた。その殆どが作業着(ユニフォーム)を着ているように見えた。明らかに県内、県外は分からないが出張で当地に来ている人々と思われた。
この日は帰宅するだけの予定だったので、特に目的地はなかった。そのため、帰りのコース選択で色々考えた末、滑川ICで北陸道に入る高速道ひた走りコースは止めて、長野道の塩尻IC辺りまで下道を行く方が面白そうという結論に達したのだった。
このような途中までを下道にし、その後高速道に乗ると言ったルートの設定方法をPASSATのナビはおろか、Google Mapなどでも私は知らなかった。そこで、最初は全行程を下道に設定し、高速道に乗る所に近付いた時点で設定を高速道利用にやり直すと言うアナログな方法を取ることにしたのだった。
朝食を終えてチェックアウトすると、ナビをセットしてホテルを後にした。朝8:00前の出発となった。平日の朝、丁度この時間帯は多くの車が通勤で急いでいる時間だ。渋滞もあるに違いない。しかし、東京など大都市の通勤ラッシュとは違い、渋滞の仕方は緩やかだろうと勝手な想像をしながらR8(入善黒部バイパス)を糸魚川(いといがわ;新潟県)方向に進んだ。バイパスは非常にスムーズに走ることができたが、魚津(うおづ;富山県)辺りから雨が降り始め、この雨は長野県の栂池(つがいけ)辺りまで続いたのだった。
写真上:正面に見える湖は木崎湖
糸魚川でR8からR148に入り、スキーで有名な(?)栂池、白馬を通り、信濃大町(しなのおおまち)から県道306号-R19と走り、塩尻北ICで長野道に入った。岡谷JCTから中央道と進み、我家には15:00過ぎに着くことができた。
僅か1泊2日の、いつも通りの「走る」がメインの旅だったが、気晴らしには最高のドライブだった。
走行距離: 348km
給油: 現時点で未給油(11月11日現在)