ゆりさな出来事

ゆりさ(私)の出来事日記。 
十兵衛(夫)の食道癌闘病記。
そして、看取ってから思う事。

お墓参り

2008-12-28 | 闘病記~それから
以前から計画していた、十兵衛の墓参りへ行って来ました。
今日は、とても良い天気で良かったです。

十兵衛のお墓は、四国八十八箇所”八坂寺”の霊園にあります。
お墓参りは、お彼岸の時期が人が多いと思っていましたが
意外と今日は色々な人がお墓掃除・お参りに来ていました。
帰省も兼ねて…なのかもしれません。
お天気も手伝っていたのかもしれませんね。

十兵衛のお墓と十兵衛のお姉さんのお墓を念入りに掃除し
お茶を飲みながら、少々語らってきました。

今はバスでの移動の為、帰りのバスは一番早いので20分後
これでは、バス停からお墓まで往復する時間しかありません。
その次を待つとすると、1時間20分後。
1時間20分では少し時間をもてあましてしまいます。

でも、今日は念入りな掃除をしたので一気に時間がたってしまいました。
なんだか、とっても爽快な気分です。

また、せっかくなので八坂寺の大師堂や本堂を帰りにお参りしたいと
思っていたのですが、恥ずかしながらお参りの仕方を知らないので
今回も、そっと手を合わせて通り過ぎてしまいました。

ところが今日は少し心に余裕が出来たからでしょうか
無料駐車場のところに「いやさか不動尊」というものを発見しました。
本堂よりはお参りしやすそうだったのと
十兵衛が自分の守り本尊が「不動明王」だと言っていた事を思い出し
神社のようにお参りをして、十兵衛のことをお願いして帰りました。
ついでに、一枚とってきました。

帰って少し調べてみると、お参りの仕方は大丈夫でほっとしました。
「いやさか不動尊」とは
世界平和や家門繁栄商売繁盛などを願い建立されたそうで、
その他に息災延命,病気平癒,心願成就などを願い,お加持力を授かる。
という意味もあるようです。

1度目のお墓参りは、余裕が無くただ十兵衛と話をしただけでした。
2度目のお墓参りは、少し余裕も出てきて
   掃除にも語らいにも十分な時間を割くことが出来ました。
3度目のお墓参りには、何が起こるでしょうか?
また新しい事を知ることが出来ると良いなと思っています。

お正月準備

2008-12-25 | 日常の出来事
今日は、クリスマス。
仕事の帰り、デパートの前を通りかかると
クリスマス飾りの撤去と同時に、
門松をセッティングしていました。

クリスマスを楽しむ時間もなく仕事をしていた私としては
なんだが自分の季節意識のなさに苦笑いです。

私は明日が仕事納め。
お休みに入ったら、少しは年末年始の行事に参加したいと思っています。
休み中は仕事のことを忘れてリフレッシュしたいです。

ただ、年明けの仕事の時にせっかく努力した業務内容を
すっかり忘れてた。
なんてことにならないように、気をつけなければ…。


月命日

2008-12-24 | 闘病記~それから
今日は世間では、クリスマスイブ
でも、私にとっては十兵衛の4度目の「月命日」
今日は仕事の日でお墓にはいけなかったけど
朝、賑やかにクリスマス飾りにライトアップし
好きだったチキンやデザートを供えて仕事へ。
仕事を終えて帰ってきてから二人でかんぱーいしました。

仕事はどっと疲れたけど
クリスマスソングを聴きながら、いろんな話をしていると
少し疲れも忘れられるような気がしました。

十兵衛は天国で楽しくしてますか?
私は少し寂しいです。
でも十兵衛が私の心の中に生きていると思うと
心が暖かくなります。
心配しないで、見守っていてくださいね。
今度の休みにお墓参りへ行こうと思っています。
楽しみにしていてくださいね。
そんな話をしました。

少しでも、十兵衛が安心して天国でいられるよう
わたしも、しっかりしたい思っています。
それにしても、久しぶりの仕事は疲れます…。
早く慣れられるといいのですが…。ちょっぴり愚痴です。
話を聞いて励ましてくれていた十兵衛が恋しいです。

気が付けば、平原綾香さんの
「カンパニュラの恋」が頭の中を流れ続けています。
私の気持ちそのものだから。

年末は読書で

2008-12-23 | その他
今日、職場の同僚からハリーポッターの最終巻を借りました。
ハードカバーは置き場所に困るし、料金もかかるし…。
自分で買うのは…と諦めていました。
ところが、ランチの時に同僚と本の話をしていたら
「貸しますよ」って、早速、持ってきてくれました。
うれし~!
仕事で凹んでいたのに
一気に気分が晴れました。げんきんな私。


今日は会社の忘年会に出席して
ふだん話す事が出来ない人たちと沢山話ができました。
みんな、私と同じように不安をかかえながら
それでも、必死に仕事に取り組んでいる事が分かり
心が折れそうだった私の心に勇気が沸いてきました。

思えば私はまだまだスタートラインに立ったばかり。
諦めず努力すれば、道は開けるんだな~って。
仕事はまだ駆け出しなので、休日は勉強の日々。

ハリーの結末はお正月休みの間に楽しみたいと思います。

「風のガーデン」最終回

2008-12-19 | 闘病記~それから
とうとう昨日「風のガーデン」が最終回でした。
リアルタイムで見ることが出来ないので、録画を先ほど観ました。
倉本聰さん脚本の他のドラマはあまり見たことがなかったのですが、
このドラマは私にとって、とても印象深いものになりました。

癌で亡くなる人は、年間でどの位いるのでしょうか。

このドラマは重いテーマでありながら、全体を通して優しく
人の生き方や亡くなり方を描かれていたように思います。

季節の移り変わりの景色を通して
植物の生命の短さを通して
そして、必ずまた春が来て命が受け継がれている事も…。

色々な事に気づかされる、とても感動的なドラマでした。

私はどうしても、十兵衛の闘病を思い出してしまうので
涙なしでは観られませんでした。

ドラマの中では闘病の現実を緒形さんの医師としての言葉で
的確に盛り込まれていて、同じ体験をした私としては
最後まで家で穏やかに看取る事ができた事を
本当に良かったと思うことが出来ました。

中井貴一さんの演技は十兵衛と重なる部分が多く
モルヒネでもうろうとした意識の中、必死で自分を語る姿に
心を締め付けられる思いでした。

若くして亡くなろうが、老衰で亡くなろうが
死を目の前にした人にとっては
自分を、そして自分の大切に思う人が側で支えてくれることが
どれだけ心強く、穏やかな気持ちになるのかという事を再認識しました。

緒形さんはどんな思いで、あのドラマに取り組んでいたのでしょうか。
あの”穏やかな表情”が心に強く残ります。

最後に、緒形拳さんのご冥福をお祈りしたいと思います。