蘭の楽しみ

胡蝶蘭に花を咲かせる

ミニ胡蝶蘭の鉢増作業です。

2015-04-29 22:02:09 | ミニ胡蝶蘭(レッド・スカイ)
ミニ胡蝶蘭の鉢増作業です。
2015年4月25日アップ致しました「開花中のミニ胡蝶蘭に新花茎が伸びてきました。」をご覧になって頂きますと、なぜ鉢増をする必要があるのかご理解されると思います。新花茎が伸びてこなければ植替を予定しておりました。

鉢増作業の道具等です。ハサミは熱処理し消毒をしておきます。



作業用手袋と前日に水に浸して置き作業直前に軽く絞った水苔(AAA+)です。



これから鉢増をするミニ胡蝶蘭です。



新花茎が随分と伸びておりますので折損しないように注意をしながら作業を行います。



花茎切断作業
まずは花の終わった花茎を切断を致します、花茎の生え際の1節目の黄色の線で切断致します。
ワンポイント:花が半分ほど散りましたら花茎を切断するのが、株を疲労させずに来春の花を咲かせるのには必要だと思います。
植替を予定しているのであれば、最後の蕾が開花しましたら、花茎を切って水挿しにして楽しみ植替(夜間の最低温度が15度以上であれば植替が可能)まで株を休ませます。



ハサミを入れた様子です。



花茎を切断後の様子です。



鉢選び
水苔にポットで植えてありました。素焼き鉢と水苔は相性が良く素焼き鉢を用います。写真で分かりますように2.5号は鉢増には小さいようですが植替の場合には小さめが適しております。



ポットが全部は入りましたので3.0号鉢が鉢増に適してると思いますので用います。



ポットから根(水苔)の取り出し作業
ポット鉢の水抜き穴(鉢底)を指で押し上げて取り出します。値が張って出ない時にはハサミでポットを切って取り出すと簡単です。



植え込み材と根の健康状態
根の張り具合(根が少ない)が良くありません。また水苔の状態も決して良いとは言えませんが、新花茎を育てるために我慢して鉢増をこの状態で続けます。
こちらは開花中、常に陽に向いてた側です。



反対側の状態です。根の張りは少ないのですが健康的な色をしております。水苔の状態もまあまあです。
こちらは反対に陽が当たらない側です。



鉢増作業
素焼き鉢に鉢底網を敷きます。



根の回りに水苔を巻きます。



水苔を巻いた根を斜めにして鉢へ押し込みます。最初に後側(向かい)を入れ次ぎに前側(正面)を押し込みます。株が鉢の中心になるように固めに植え込みます。



鉢回りの水苔をヘラで押し込み水苔をならします。なお鉢の上部一杯に植え込まないでウォータースペースの部分を残して植え込みます。



綺麗に整地出来ました。新花茎も折損する事なく鉢増ができました。



ワンポイント:鉢を逆さまにして左右に軽く揺すって落ちなければ固めに鉢増ができました。
この場合に株が鉢から抜け落ちて傷がつかないように、もう一方の手でカバーして行って下さい。



ワンポイント:鉢底の水抜き穴に指を入れて、鉢底と鉢底網の間に1センチ位上がるような隙間があれば、水はけが良く根腐れ防止になります。



ラベルを立てると植替作業終了です。新花茎がスクスク伸長し綺麗な花が咲き誇ってくれると良いです。
鉢増後の管理
鉢増直後の灌水は行いませんが十分に乾いたら灌水を心がけて今後も管理をしてください。
液肥は既定値の4倍位を水やり代わりに施して下さい。
ワンポイント:年間の最低温度が15度以上を常に保てるなら年間を通して液肥を施しても大丈夫です。
これからも新花茎の開花までの途中経過も含めてご報告致しますので立ち寄って下さいね。m(__)m

胡蝶蘭 最後の蕾が開いて満開になりました。\(^^@)/

2015-04-28 10:53:21 | 胡蝶蘭(B)
カテゴリーの胡蝶蘭(B)「双花茎の胡蝶蘭に10花目が開きました。\(^O^)/」の続きです。

2015年4月18日の開花様子です。右側花茎の一番下に最後の蕾が隠れております。その開花様子をご覧下さい。



アップしました。



4月24日の様子です。



4月25日午前の様子です。開き始めました。 



4月25日午後の様子です。帽子が可愛いです。



4月26日午前の様子です。一夜で随分と開きました。



4月27日午前の様子です。完全に開きました。 



4月27日午後の様子です。この後は花弁が大きく生長します。



4月27日午後 全体の開花様子です。綺麗ですね~。    
左側が10花、右側が11花で計21花の開花中です。凄いですね。



左側の開花様子です。いいですね~。 



右側の開花様子です。やはりいいですね~。 



大輪です。綺麗ですね~。



別の大輪です。やはり綺麗ですね~。



番外です。
昨年採取しましたデンドロビュウムの高芽ですが、花がまだ咲いております。 
左側のデンドロビュウムに新芽(円内)がでてきました。来年も花が咲くと良いですね。楽しみです。 
花って綺麗ですね~。 いいですね~。 癒やされますね~。
またのお立ち寄りをお待ちしております。m(__)m 

ベランダを彩る桜草とデンドロビュウム

2015-04-26 15:15:56 | 
今年も春のベランダを彩って楽しませてくれました、桜草とデンドロビュウムです。
桜草は昨年咲いた花の種が鉢に落ち芽が出てきました。その芽を大切に育てましたら沢山の花が咲いてくれました。







このデンドロビュウムは古いセッコク系のタイプです。現在、花が咲いておりますバブルは一昨年に育ったバブルです。葉が青々としたバブルは昨年育ったバブルで来年の春に花が咲きます。





ノビル系のデンドロビュウムです。こちらは昨年育ったバブルに花を咲かせております。
左側の鉢(デンドロビュウム)は3月17日頃から咲き出しましたのでもう1カ月以上咲いております。そろそろ散りだしますが淋しいですね。 でも十分楽しませてくれましたので感謝です。 
右側の鉢はあと2週間くらいは咲き続けてくれると思います。

花って綺麗ですね~。 いいですね~。 癒やされますね~。
また立ち寄って下さいね。お待ちしております。 

開花中のミニ胡蝶蘭に新花茎が伸びてきました。

2015-04-25 20:49:30 | ミニ胡蝶蘭(レッド・スカイ)

2015年4月15日 当時の開花の様子です。満開が2月26日でしたので50日程経ちました。全体的に色あせて花も2花落ち花弁(ペタル)も移動中に傷つけてしまいました。 しかし、近くの蘭展で購入しましたのが1月16日ですから3カ月も十分に鑑賞し楽しませて頂きました。感謝です。



アップです。痛々しいですね。ご苦労様です。



花が終わろうとしている茎から新花茎が芽を出してきました。
花茎を切ってそろそろ植替をと考えておりましたところ1週間前に新芽が出ているのに気が付きました。最初は新根ではないかと疑っておりましたが、新芽(焦げ茶色)の色は根(白色)とは違いますので新花茎とこの日に確信を致しました。
胡蝶蘭は大体が葉の上から下に数えて2枚目と3枚目(直ぐ上)の間から伸びてきます。



アップです。このまま伸長して綺麗な花が咲いてくれると良いですね。楽しみです。 



4月20日 新花茎の伸長の様子です。  



4月24日 新花茎の伸長の様子です。大分伸びましたね。計測しましたら25ミリほどありました。  



反対側(裏)の様子です。新根が伸びていますから株の生長が見て取れますね。
植え込み材(水苔)が多少変色しておりますが、新花茎が生長しておりのでこのまま育てたいと思います。ですから植替をせずに鉢増にする事に致します。
鉢増後に何らかの悪影響が新花茎か葉や根等に出た場合に植替を考えることとします。
4月25日(本日)花茎を切って鉢増を致しました。この模様は後日ご報告したいと思います。



2月16日 当時の満開の様子です。綺麗ですね~。



アップです。花っていいですね~。 癒やされますね~。
またのお越しをお待ちしております。 




デンドロビュウムの植替を伝授

2015-04-22 21:43:06 | デンドロビュウム
最初に、ここでは素焼き鉢と水苔をベースにした植替の方法です。植え込み材のバークやヤシガラは参考程度に読んで下さい。また経験を元に記していますからあくまでも参考ということです。
植替が必要な鉢とは:

 1. 植え込み材(水苔)が傷み交換が必要な場合の植替(2年1回が標準)。
 2. 根の生長が著しく鉢一杯に張り、根の生長するスペースがなくなった場合の植替(根が健康で水苔が傷んでなければ鉢増)。
 3. 新芽が鉢際近くで生長し鉢内に根の生長するスペースが狭く、その後バルブ(茎)の生長に影響が出ると思われる場合の植替。
 4. バルブの生長が著しく遅いかバルブが枯れ始め根腐れが原因と思われる場合の植替。
 等が植替の必要ありと思われます。今回の植替は3.の問題での植替方法です。バルブを鉢内で移動しバルブの生長スペースを確保するのが目的です。
 鉢は植替前と同じ素焼き鉢2.0号の新品に交換し植替をします。植え込み材も植替前と同じ水苔(AAA+)を使用します。
 以下に植替手順を記しますので参考にして下さればと思います。
この植替は2015年4月9日にアップした「高芽が苦節4年後に花を一輪咲かせたよ。o(^▽^)o」 の花後の植替です。


植替時期:
 デンドロビュウムの花を十分鑑賞しその花も散り(開花中でも植替は可能)夜間の最低温度が12度を下回ることがなくなりましたら植替の時期(適期)です。12度以下になる夜間は家の中に入れるか温室がある場合は12度以下でも植替は可能です。



植替道具:
 ①素焼き鉢(2.0号を使用)は水苔との相性(乾燥や通気性)がとても良いので管理しやすいから初心者向きです。鉢の大きさは株が入るのには一寸小さいかなと思う鉢を選んで下さい。大きな鉢、丁度良い鉢は乾燥が遅く根に負担を強い根腐れの原因ともなります。
 ②鉢底網は虫の侵入を防ぐためですが使用しなくても影響はないと思われます。
 ③発砲スチール球(30mm)は水苔の乾燥を早め根腐れ防止の為にバルブの根元中心に使用します。
 ④ハサミは枯れたバルブ(茎)や腐った根と株が大きくなり過ぎた場合に株分け等の切断に使用します。
 ⑤ヘラ&ピンセットでヘラは鉢から株を取り出す時に鉢と根(水苔)の隙間に入れ1周(数箇所でも良い)し株を取り出し易くする為に使用します。また植替後に鉢周りの飛び出た水草を押し込む(ならす)場合にも使用します。ピンセットは植替時に古い水苔を取り除く時に使用します。



道具の続き
 ⑥作業用(ビニール)手袋は植替作業に使用します。 
 ⑦水苔(AAA+)は植え込み材ですが前日に水に浸けて置き植替作業直前に軽く絞って置きます。



植替前の様子です。
 植替作業がし易い様に鉢の植え込み材に予め水を施して置きます(午前9時30分頃に実施)。
 次ぎに吊り針金を外します。



植替前に上から見た様子です。
 新芽が鉢際にあって根が生長するスペースがありません。手前の方にスペースがありますから株全体を手前に移動します。



鉢から株を抜く作業
 鉢と根(水苔)の隙間にヘラを入れ1周(数箇所でも抜ければ良い)したならヘラをテコにして抜きます。
尚、新芽を損傷しないように細心の注意をして作業をして下さい。



鉢から抜いた直後の根の様子です。
 健康な新根が欠損していますね注意が必要です。根腐れ防止に鉢底石を使用してましたが今回は使用しません。
 根や水草が水を施してから5時間も経ち乾燥しておりましたので、ピンセットで水草を取り除き易いように汲み置きした水に一時的に浸けました。



根から取り除いた水苔等です。
 根に絡まった水苔は1本1本丁寧にを全て取り除きました。



根から水苔等を取り除いた直後の様子です。
 健康な根は白く、傷んだ(腐った)根は黒くブヨブヨして引っ張るとヌルッと抜け中から糸状の芯が出てきます。これら傷んだ根はハサミで基部から切断して取り除いてしまいます。



切断した傷んだ根です。
 健康な白い根も多少切断してしまいました。切断には最新の注意が必要ですが細かいことはあまり気にしないことです。



傷んだ根を切断処理した後の健康な根です。
 見違えるほど綺麗になりました。傷んだ根の切断痕(赤丸)は古いバルブ(茎)(2~3年以上前)の根の痕です。



植替作業です。
 発砲スチール球(30mm)に水苔(適量)を巻きます。



植替作業です。
 発砲スチール球に水苔を巻いた状態です(ここではこの後モノと仮称で呼びます)。



植替作業です。
 根を広げてモノを中に挿し込みます。



植替作業です。
 差し込んだモノに根をらせん状に巻き付けます。健康な株は根が長いのですが今回の根はあまり長く生長しておりませんでした。健康な長い根は邪魔になっても決してカットをしないでらせん状に巻きつけます。根をカットするとその後の生長に影響が出ます。



植替作業です。
 根をらせん状に巻いた上へ更に水苔を植え込む鉢より一鉢分大きく巻きます(固めに植え込む為に2.0号鉢に植えるなら2.5号鉢位の大きさにします)。
ワンポイント:
 固めに植え込めたかの判断は、鉢を逆さまに持って軽く上下左右に揺すりデンドロビュウムが落ちない固さです。固く植えることによって余分な水分を鉢の中に溜めることを防ぎ根腐れ防止になります。



植替作業です。
 素焼き鉢に鉢底網(防虫網)を入れておきます。水はけを良くするために鉢底網を用いない方が良いみたいですが、今回は使用しました。



植替作業です。
 最初に正面と反対側(後)より斜めにして鉢へ押し込みます。正面側を生長のスペースとします。



植替作業です。
 反対側の半分の植え込みが終わりましたら正面(手前)を指(両手で押し込むと楽です)で押し込み、鉢周りのはみ出した水苔は根を傷めないように注意しながらヘラで丁寧に押し込んで表面を整理します。



植替作業の確認です。
 左側新芽の生育スペースができました。水草は鉢の上部ギリギリまで一杯に植え込まないでウォータースペース(水を施す時の溜めるスペース)確保の為に鉢上より10mm位は下に植え込みました。



植替作業の確認です。
 右側の新芽の生育スペースも確保ができました。



植替作業終了です。
 バルブ(茎)の基部(円内)まで植え込まないで下さい。来年の新芽が伸びる箇所は基部からです。植え込んでしまうと新芽が伸びにくくなります。
 ラベルも立て植替終了です。



参考までに:乾いたら灌水をすると良く耳にしますが乾いた状態とは何か?
 鉢でみる方法は左が灌水後で右が乾いた状態ですが、鉢が古くなると見分けづらくなります。毎日ながめて眼をならすのも1つの方法です。又は鉢を持って手の感触(鉢の重さや冷たさ)で感じる方法です。その他では水苔に直接手を触れる方法ですが水苔は乾燥すると固くなります。その固さ感じる取る方法です。最近は鉢の中に計測器を入れて湿り具合を計る土壌水分計(湿度計)があるそうですが、高価であり使用したことはありませんので、その効果の程は分かりません。


植替後の管理:
 灌水:植替直後の灌水は行いません。1週間は完全に水を断ち植替で傷んだ根の回復を待って、植替後2週間位までは控えめの灌水をします。2週間後からは徐々に普通の灌水に戻していきます。
 置き場所:植替後1週間は風通しの良い陽射しを避けた明るい場所。その後の1週間は風通しの良いレースのカーテン越しに置きます。2週間後から徐々に陽射しに慣らしていきます。
 肥料:植替後(根が活発に伸び出してから)1ヶ月後位から水肥(既定値の4倍位)を水代わりに8月上旬まで施します。置き肥は肥料効果が強すぎ根を傷める危険がありますから植え替えした年には止めた方が無難です。
以上です。

少しでも参考になればとアップを致しました。
この後(来春の花が咲くまで)の管理方法は後日機会があればアップしたいと思っております。