2002年悪性の肝臓ガンを知らされる。そして2年後の2004年5月がんセンターで余命宣告を受ける。
最期を過ごす場所としてハワイを選び3ケ月後の移住、いよいよ2005年が明けようとしている。
本のはじめに、こうあった。
著者 飯島夏樹さんは妻と4人の子供と一家6人ででハワイにやってくる。
3ケ月後と、あるから8月ということになる。
そのときから最期のときまで書きたい・・・という意志をもって、亡くなる直前までの(正確には、2月23日まで)軌跡がエッセイ風に書かれている。
終末期になって、ぎりぎりの5日前まで腹水でおなかはパンパン、足も象の足のようにむくんでいても彼は書いていた。
救急車の費用を気にし、4人の子供たちのことを案じながら、
静かに苦しみつつ、時が訪れるのを待っていた。もう、自分の頑張りもこれくらいだろう。
そこで、よしっと決めた。
---生きるのに時があり、死ぬのに時がある。
(2005.2.19)
感想など書けません。
この本のなかで、彼が言っている言葉で印象に残っているのをあげておきます。
○とりあえず、主治医にLIVING WIIL(尊厳死の宣言書)を渡した。
○今も終末期(ターミナル)なわけだから状況としては変わらないし、~~身体は悪化している
けれど、、心に光が灯っているのといないのとでは、大きな違いだ。
病気は辛いが、人を成長させてくれる点では見直すところもある。時に人を変える
きっかけにさえなる力を持つようだ。
○今回不思議だったことが一つある。どこからともなく「のんびり、のんびり」という声が
聞こえてきたことだ。(救急車でICUに運ばれた時)
○ある医者も言う、「やっぱり命は神の領域」だと。僕も命の問題は神の範疇で人間が
手出しできる問題ではないと、この二年半の日々を通じて心からそう思う。
○病者はもろく、心が後ろ向きになりやすい。悲観的な心は骨を枯らす。
いつも前向きでありたい。倒れるときも前に向かって倒れたい。
今はゆっくり、ゆっくり、のんびり生きる。それが僕に与えれれた生き方のようである。
飯島夏樹さんは2005年2月28日にお亡くなりになられました。合掌
テレビで放映されたこともあり、ご存知の方も多いと思いますが、やーやはこの本を読むまで
知りませんでした。
ただ 何故ハワイ?
やはり読んでみます
お読みいただいてありがとうございました。
プロのウインドサーファーということで、ハワイにも
何度も足を運んだことがあったようですよ。
ご覧くださりありがとうございます。
あわてて、投稿してしまいました。