
1985年にTBS系列で放送されていた、『少女に何が起こったか』というドラマを皆さんはご存知でしょうか?そう、あの『スチュワーデス物語』や、『不良少女と呼ばれて』と同じシリーズで、東京の音大を舞台に繰り広げられる物語ですね。
主人公はアイドル全盛期の、『小泉今日子』ですね。それから、イジメ役の賀来千賀子、夜になると現れる意味不明?の刑事役石立鉄男、そしてレッスンをする大津助教授役の辰巳琢朗と、今思えば結構なキャスティングだと思います。石立鉄男の、『この薄汚ねぇシンデレラ!』とかいうセリフになんともいえない怖さを感じたような気がします。

このドラマはピアニストを目指す音大生たちが主人公になっていますが、音楽の場面はもちろん多いのですが、それ以上に、かなり強引なストーリーと、どろどろの人間関係が面白かったような気がします。また、主人公の小泉今日子が、本物のピアノじゃなくて、紙の鍵盤で練習をして、
『紙の鍵盤じゃダメだ。やっぱりホンモノのピアノじゃなきゃ』
と言っていたのがなんとも痛ましく、悲しい、むなしい雰囲気を醸し出していましたね。
でも、紙の鍵盤じゃだめなんて、音楽家なら当たり前ですけど・・・

さて、この番組には、数々のクラシック音楽が扱われていましたが、モーツァルトやショパン、ベートーベンなんかが扱われていたと思います。人間関係や、音楽、アイドルたちの共演と豪華なキャスト、そこにきて若干強引で無理のあるストーリーと、本当に楽しめる作品です。
スチュワーデス物語や、不良少女と呼ばれて、そしてこの『少女に何が起こったか』も含め、かつて栄光を誇った数々の『大映ドラマ』が、いよいよDVD化され近々に発売されるそうですので、興味のあるみなさんは購入されてみてはいかがでしょうか?
それにしても、最近はかつてのドラマやアニメがどんどんその垣根を越えてリメイクされたり、原作のままDVDなんかで復活したりしていますね。デビルマンはアニメから実写版になって映画で公開されますし、少し前にはあの『キャシャーン』をウタダさんのダンナさんが関わって復活させていましたし、香取君の『忍者ハットリ君』に、『キューティーハニー』に、『スクールウォーズ』に。本当になんでここまでもてはやされるのでしょうか?団塊Jrの世代にターゲットを絞って、20代後半から30代前半になった大人たちにも楽しめる作品にしあげてみました~という感じなのでしょうか?




音楽事務所オレンジノート