因みに曾てジョーン・バエズの「Seven Bridges Road (七つの懸け橋)」を表題にしたコトもあるので、今回はそれを補足する形にします。
そこでは「芸術」「宗教」「農業」「医療」「家族」「旅行」「国家」を「七つの懸け橋」としたので、今回はこれらに於ける「革命」を論じてみます。
まず「芸術」については、中国で一番人気の作家韓寒(ハンハン)をフィーチャーします。
彼は高校を中退して作家デビューし、その時の「三重門」(邦題「上海ビート」)は中華人民共和国が始まって以来の大ヒット(200万部超)となりました。
そこでは徹底的な社会制度と教育制度への反抗が描かれ、若者たちの間に衝撃と共感を巻き起こしました。
その後ハンハンはブロガーとしても中国一の人気を誇る様になり、「党」(ドン)からの執拗な和諧(削除)にも屈せず、彼の諧謔精神に富んだ文章は中華圏で拡散しております。
その中で特に有名なのはジョージ・オーウェル「1984」のオマージュ作「真理部からの司令」で、それはカリフォルニアで発行されている中文紙「中国数字時代」で連載されています。
この新聞社のページは勿論中国ではブロックされていますが、香港や台湾では絶大な人気を誇り、「真理」を捏造する党への痛烈な皮肉は芸術の域に達しております。
次に「宗教改革」について論じますと、まずは「ルネッサンス」が挙げられます。
これは「人間性」や「進歩主義」を掲げたキリスト教改革で、カソリック教会の権威を否定し数万ものプロテスタント宗派を生み出しました。
しかし、こうした宗教分裂は現代ではあまり意味を成さず、むしろ1つに統合されて行くコトこそが「革命的」と言えるでしょう。
そうしなければ何時までも宗教は政治や商売の道具にされるばかりで、その「世界を救う教義」は実現できないからです。
この「宗教統合」についてはブッタが明確な予言を遺しており、それは「南無妙法蓮華経」や「アーメンハレルヤ」と云った、根源的な祈りの言葉に宗教は集約されるというモノです。
人間の宗教が1つに成れるコトは、人の良心が結局はみんな同じコトからも、疑う余地は無いような気がします。
続いて「農業革命」についてですが、これは最近「地球環境革命(1)〜(3)」と「グレイスランド(1)〜(3)」で詳しく語りましたので、ここでは割愛させて貰います。
「医療革命」についても最近、秀祥(しゅうしゃん)がネイティブ-アメリカンの土地でキリスト(救世主)を演じるエピソードを物語り、そこではウラン鉱山の粉塵によって肺ガンにされたナヴァホ族を救うエピソードとして「医療革命」を語りました。
駆け足で申し訳ありませんが「家族革命」も端折らせて貰い、ここでは単(ひとえ)に「教育革命」として論じます。
欧米では既にホーム-スクーリングが人気を博しており、「十把一絡げ」の学校教育よりも、家庭教師による英才教育の方が高級とされる文化が根付いています。
これは親子間でのリテラシー共有にも繋がり、共に学ぶ姿勢をもたらして親にも利益があります。
こうしたディーセント(慎み深い、本物)な教育が行えるのは英語圏に「本物の学生は師を求め、本物の師は学生に留まる」という格言があるためで、師弟間の絆は日本や中国よりもずっと親密です。
次の「旅行革命」は既に起こっている気がし、日本にはとても多くの外国人が旅行に来ています。
わたしはそれをモテナす仕事がしたいと思い、「動物福祉牧場」を創ろうと云うのもその一環です。
世界には「旅のオアシス」と呼べる場所が数多くあり、WWOOF(世界有機農業ボランティア)のネットワークでそれと繋れて、各国の農家さんと土とも繋がれる長期旅行を僅かな予算で行えます。
最後に国家の革命について簡単に述べますと、これは民主革命の他に無い気が致します。
つまりは「民に力を」というコトで、古い独裁的な国家体質をどこまで解体できるかが、「地球民主革命」のカギと言えるでしょう。