真の動物福祉牧場を目指して

55. 茶 (Tea)

お茶はビタミン豊富で特にCが多く、ヒトはこれを体内で合成できない動物なので、食物から摂取しないと生きて行けません。

お茶のビタミンCはカテキンに守られていて熱に強く、チベット高原ではほぼ唯一のビタミン源として重宝されて来ました。
緑茶カテキンとビタミンCで酸化ストレスを防ぐ

高原で茶木は育てられないので、古来より「茶」は下界との交易で賄われ、最初にチベット高原へ進出したのは西方(ホータン地方)オアシスの民だったとされています。

中世にはインド側との交易が盛んになり、インドとは中国の雲南省からよりもずっとラサに近いので、チベット文明は中国よりもインドからの影響をより強く受け、ヒマラヤを南北に跨がり発展しました。

「茶」の善い所は圧縮しても機能性が損なわれない点で、チベットで「茶」は鰹節みたいに削って使われます。
これは抹茶と同じで、「茶」の栄養素を丸ごと取れる利点があります。

しかし、近年の「茶」には農薬が含まれており、中国では一番茶を捨てるのが習わしに成っていて、丸ごと食べるのも勿論御法度です。(農薬は茶葉に浸透する)

農薬は生産性を上げる為に欠かせないとされていますが、それを撒くヒトにも被害が及んでしまっており、「茶」が主要産物のスリランカでは「農薬全廃」に踏み切りました。
これは多難な幕開けとなっておりますが、同じく「茶」が主要産物のシッキムで完全有機が達成されたので、頑張って土壌改良を果たして欲しいと思います。

ここで話をスリランカの旅に振りますと、この敬虔な仏教国には日本山妙法寺のお寺が3つ建っており、仏足山とゴールのお寺はちゃんと機能していましたが、バンダラウェラのお寺の住職さんはお年でやって行けなくなってしまい、そこを引き継がないかという話を持ち掛けられたコトがあります。

その時はまだ、世界の農業を観て回る予定があったので断りましたが、バンダラウェラは高原地帯で周りはみんな茶畑だったので、そこに留まって「EM農法」を普及するのも善いかなと少し迷いました。
まあ、スリランカにはEMパートナー企業が在るので、そちらが頑張ってくれるコトを期待します。

次に「Tea」の多様性について述べようかと思い、これは前に「セイント メリージェーン」についてでも語りました。
「Tea」の種類は沢山ありますが、隠語といての「T」が差し示すモノは決まっており、サイモン&ガーファンクルなんかがよくコレを歌で用いています。

キンクスの名盤「Maxwell Hillbilly」の中の「お茶はいかが」でも、「Christ sake have a cup of tea」(キリストの為にお茶を飲め)と歌われていて、「T」は「平和の象徴」ともされる茶葉です。
これは野草の中でも最も逞しい部類の草で、農薬などが使われる心配は全くないので、茶葉を丸ごと食べるのをお勧めします。

あと中国では、圧倒的にジャスミン茶が人気で、最近は日本でもティーパックが安く買える様になり、我が家でもジャスミン茶が定番になっております。
これはスッキリした香りと苦味でリラックス効果があり、まさに女性のための飲み物♡ジャスミンティーの効果効能とは| LinkTea-ネパール紅茶 みたいです。

話の流れから、次はバター茶にも言及すべきなのですが、この思いっきりクセの強いチベットのお茶はどうしても好きになれなかったので、お茶を濁して置きます。

でも、本当にお茶を濁しているのは明らかに農薬なので、スリランカの紅茶が完全有機になったのは、消費者にとって実に有り難いコトでしょう。


名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る