この敗北に終わった観のある革命については、論文が発表されているのでまずはそれを紹介します。
これを全文読むには少し気合いが要りますが、「活字中毒」の人には堪らないご馳走で「中国通」に成れます。
私も一応この「時代革命」に参加しましたが、その時はもう若者達が大学に追い込まれ鎮圧されてから2ヶ月経っており、敗色濃厚な時期でした。
若者達はほぼ毎晩繁華街で警官隊と小競り合いをしていましたが、それは悔し紛れの反抗でしかなく、印象的だったのは逃げ回る若者達をサポートする大人が居たコトです。
こうした大人(タイレン)はその多くが60年代に中国本土から逃れて来ており、物語でも彼等を描こうと思います。
以下のページは物語のインスピレーションに成ったモノで、よかったら参考にしてみて下さい。
飲食店の「色分け」はずっと続き、胡(フー)と流河(ルーガ)はとうぜん黄色(民主派)の店で毎日食事します。
その中には「レノン-ウォール」を残している店もあり、民主派の人々の連帯をサポートします。
ルーガはそこに「英語の個人教師求む」と張り紙をし、破格の報酬も提示します。
若者の失業率が高い香港では直ぐに申し込みが殺到し、ルーガは「時代革命」で活躍した気合いの入った「少年」を選びます。
「少年」はもう若者になっていますが、闘争を続けた為に刑務所へ入れられてしまい、出所してからは経済的な苦境に立たされました。
それでも彼は少年時代の心を失っておらず、それがルーガの心を熱くさせました。
こうした「少年」を支援する大人(タイレン)は多く居り、ルーガはその中から本物の気功師を見い出します。
気功師も流河にただならぬ「気」を感じ取り、その素質を伸ばそうと協力を申し出ます。
こうして流河の香港留学は軌道に乗って、彼女は「香港リテラシー」も良く勉強し革命のリーダーへと成長して行きます。
「香港時代革命」は敗れ去り、民主派は闇の中で希望を失いかけていましたが、中国本土から流れて来た「闇っ子」のリーダーが新たな光を灯します。