真の動物福祉牧場を目指して

もう一つの主食

チベット高原でのもう一つの主食は牛と乳製品です。
牛(ヤク)は彼等にとって無くてはならないモノで、大麦を石臼で脱穀、製粉するのもヤクの仕事です。

チベット人には粉からパンを作る習慣がなく、中国側のチベットならばイスラム教徒も多くてパンが主食ですが、チベット人は炒った粉を乳製品と手で混ぜて食べます。

このチャンパという料理は粗野で不味いという評判が旅人の間で広まっておりますが、やはりどんな料理にもグレードがあり、カトマンドゥで一番格式のあるカジノホテル (ヤク&イエティ 王宮の側)のチャンパは乾燥果物が色々入っていて絶品でした。
ちょっと脱線しますが、私はカトマンのカジノには随分お世話になっており、特にこのヤク&イエティは仮眠室も在るので、カトマンに短期滞在する時には宿代わりにもしてました。
二十歳で初めてカトマンに来た時には、一月3000円の部屋を借りて毎晩カジノをハシゴしたものです。
この時は倍々ベット(最低ベット200円)で50万円ほど勝ちましたが、カトマンは10回くらい訪れていて後々ルーレットを9回連続でハズしてトントンとなりました。
でも豪華な食事(お酒も)とダンスショーもタダで堪能させて貰い、実に有り難いチベット人経営のホテルでした。(オーナー家族もたまに打ってて仲良くなった)

脱線が長引いてしまい申し訳ありません。
今回は主食の牛と乳製品の話で、これは酪農家を目指す私にとっては大事なテーマです。
しかし、牛が主食というのはかなりベジタリアン寄りな私としては馴染めず(肉は月一くらいしか食べません)、悪名高いバター茶はなんとか馴れましたが、それでもチベット人の食生活にずっと浸る事は出来ませんでした。

これはチベット好きの旅人に共通の悩みで、食が進まないと元気に旅が出来ません。
救いだったのはヨーグルトで、これは日本で食べ慣れたモノとほぼ同じで、パンと一緒に食べるのが毎日の主食でした。

しかし考えてみればチベット人にとってパンは、日本人にとって米をわざわざ粉にして、こねて寝かせて焼くなんて随分と手間な料理で、日本人は米粉パンなんて殆ど作って来ませんでした。

私自身も料理は手間をかけない主義で、もっぱらオジヤばかり作りそれが一番の好物でもあります (中華流が好き 花山椒と胡麻油はハズせない)。
チャンパは大麦版のオジヤと言えない事もなく、ヨーグルトや乾燥果物を入れれば栄養価も高く美味しくなります。
今度チベット圏に行ったらちゃんと現地食で通してみようかと思います。

牛の肉も、長く一緒に暮らしてお世話になって来たヤクを、寿命(十数年)まで見届けて干し肉にします。
日本では乳牛は数年で肉にされ(雄はもっと短い)、雌は主にペットフードなどに回されますが、人間がちゃんと感謝して頂く方が真心があると思います。
日本でも一昔前の酪農家は牛肉を自給自足してて、焼き肉パーティーもよく開いていたそうです。
そんな牧歌的なのが魅力的に感じ、私の動物福祉牧場も肉の自給自足を目指したいと思います。
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