真の動物福祉牧場を目指して

捕虜との友情

 今回は、ヒンドゥー教の主神「クリシュナ」のコードネームを獲得する若者(ビジェイ)について、もう少しキャラクター作りをしたいと思います。

 ビジェイはアレクサンダーの血を引くカシミール出身の若者で、プログラミングを得意とする21歳の美青年としました。
 初めの頃、彼にとってSFF(インドの特殊部隊)は単に破格の給料をくれる軍のトップエリート部隊で、己の能力を示したいがために入隊しました。

 近未来ではカシミール紛争は収まっていて、イスラム教徒とヒンドゥー教徒は和解しますが、それはカシミール紛争に油を注いで来た中国共産党(ドン)が共通の敵として認識され、チベット高原での領土争いが激化した為とします。

 チベット人とカシミール人は元々同じ「山の民」で同盟関係にあり、SFFの大半を占めるチベット人たちとビジェイは「戦う大義」を共有します。
 それは軍事基地と化したチベット高原を解放するコトでしたが、中国人に対して憎しみを抱くチベット人と違い、ビジェイは中立的だったので中国兵捕虜たちとも仲良くなれます。

 東チベット-ンガパ県の核ミサイル基地に於いて、彼には数百人の捕虜を「再教育」するミッションが与えられ、ビジェイはまず捕虜たちから中国語を教わります。
 先に相手のコトを知らなければ再教育は出来ないので、ビジェイは熱心に中国語を勉強して中国兵たちの本音を聞き出します。

 貧しい農村出身者が大半を占める兵士たちは、本音の所では自分達に貧しい暮らしを強いるドンの独裁に対して懐疑心を抱いていました。
 反政府的なネット情報にも都会の青年たちに劣らず敏感で、「真理部(中央宣伝部)からの司令」という韓寒(ハンハン)の作品が海外の中華圏で大ヒットしているコトも知っていました。

 ビジェイは捕虜たちのスマホで楽にドンのファイヤーウォールを突破して見せ、彼等を自由主義のリテラシーへと導きます。
 彼はまた、兵糧攻めを受ける中でも捕虜たちに最低限ながら満足できる食糧を与え、それはブレサリアン-ターシャの指示と料理によるモノでした。

 捕虜たちは戦っていないのに反乱軍よりも多くの食糧が与えられて、彼等はその破格の歓待に応えようと熱心に「再教育」を受けます。
 これに対して蜂起軍内から反対意見は出ず、それは彼等が死を覚悟していたからで、反対に捕虜たちには生き残って民主革命を先導して欲しいと願っていました。

 そこには1949年のドンによる「チベット解放」以来初めて、中国人とチベット人が本音をさらけ出して友情を結ぶシーンが描け、それにはターシャの不思議な料理(「聖なるうんこ」参照)も関与していて、ブレサリアン(不食者)の種(腸内細菌)は食べる人の心を良くします。 
 

 
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「農業」カテゴリーもっと見る