リタは両親が自殺した後、まだ幼女の様だったので(栄養不良の為)孤児院に入れられますが、実際はもう10才で自我を獲得していました。
彼女は孤児院で少女の密売が行われているコトに気付き、少女たちを救う為に合気道の修行を積みます。
リタの最初の戦いは彼女に売春斡旋業者の魔手が迫った時とし、彼女の得意とする「二の形」で敵の腕をへし折ります。
これは相手の手首を掴み脇の下で身体を回転させる技で、背丈が低いほど有利になります。
この「形」は二段技になっており、最初の回転で相手の腕を捻り上げてから、その反発を利用して逆回転の投げ技を浴びせます。
これは腕一本を掴んで相手を前のめりに地面に叩きつけるのですが、最初のキマリから解放される勢いに相手は乗せられるので、抗うコトは出来ません。
二回目の回転による投げでも腕を捻り上げ、そのまま倒れた相手の肘に膝を差し込みます。
この膝にどれだけ体重を掛ければ相手の腕が折れるかをリタはまだ知りませんでしたが、興奮していて相手の降参の声も耳に入らず、問答無用で全体重を膝に乗せます。
リタを襲おうとした男は長く絶叫してから気絶し、その声で人が集まって来たので他のギャング達は逃げ出します。
こうしてリタは最初の危機を脱しますが、もう孤児院には住めなくなり、合気道の師匠(17才位の少女)と一緒に暮らすコトとなります。
この少女は悪人達の腕をへし折るコトを仕事にしており、もちろんリタはそのパートナーとなって多くの仕事をこなし、いつしか師匠よりも鮮やかな仕事をする様になります。