真の動物福祉牧場を目指して

民の国 日本

 前回に続きパールワティーのブログとして語りますが、その前に今日の昼間NHKで「白熱教室 民主主義の行方」の再放送をやっていたので、これについて言及したいと思います。

 ここで一番印象深かったのは、中国の学生達が欧米の民主主義を批判し、みんな中国の方が優れた民主主義国だと主張していた点です。
 その論点は、欧米や日本の選挙システムは無駄に争うばかりで、肝腎の政策が疎かになっており、「言論の自由」も短絡的な利益に支配されていて、世界的な重要課題に対する有効な手段を取れなくしている、と言ったモノでした。

 これは確かに、化石燃料に頼った経済システムを改革する政策で、中国が世界をリードしているので説得力がありました。
 気候変動はとても多くのコンフリクト(摩擦、衝突)を生むテーマなので、これについてはまた別に「白熱教室」の企画が必要と思われ、その時はインドの学生達も交える必要があるでしょう。

 話を日本の学生に移しますと、彼等は中国の政治システムに対して強い批判を浴びせるアメリカの学生達に概ね協調的でしたが、6人中2人は中国学生達の意見にも共感を示していました。

 確かにアメリカは、トランプ政権のパンデミック対策で失敗し、政権交代でも混乱が生じました。
 しかし今、ウクライナとロシアの戦争によって国内は一つにまとまった感があり、ロシアによる選挙介入が強く疑われるトランプに再選はあり得ないでしょう。

 アメリカの学生達は、民主主義は完璧な政治システムではないけれども、それだからこそ常に進化して行けるのだとし、「完璧な政府」が絶対権力をふるう中国には絶対に住みたくないと主張していました。

 前置きは以上として「八路和提」のブログに入りますが、そこでも前置きとして自身の生い立ちを語る必要性があります。

ーー 前回、私の祖父が有名な反体制作家ソルジェニーツィンであるコトを明しましたが、そのせいで私のブログが「和諧」されてしまわないコトを願います。
 私は西側のメディアが報じているように、中国の公安機関が海外に拠点を持って亡命者を捕まえているなどと言った「デマ」は信じておらず、もしもロシアがそんな秘密警察を中国に送って私を捕まえたならば、主権侵害だと強く抗議してくれると信じます。
 私の祖父も永らく亡命生活をし、母はスイスで産まれて、彼女はアメリカに渡って私を産みました。
 その頃にはもうソ連は崩壊しており、祖父は民主主義の旗手としてロシアに凱旋していました。
 彼は世界中から公演の要請で引っ張り凧となり、母と私を連れて世界中を回りました。
 それらの国々の中で祖父が一番好きになったのは日本で、日本こそ民が最も力を発揮している「民の国」だと評していました。
 その当時の日本は目覚ましい経済発展を遂げており、これは今では下火になっていますが、その分落ち着いた成熟社会に成っています。
 私が留学したのは大阪の大学でしたが、人々はとても朗らかで親切でした。
 彼等は明確に自分達が国の主であると考えており、政府や政治家をこき下ろす文化が、本や漫才、テレビドラマなどに根付いています。
 こうした日本の政権はコロコロと変わるので、政策の実行力は確かに低いのですが、民はそもそも政府などあまり当てにしておらず、とんでもない失政さえしなければ良しとしています。
 それは投票率が毎回50%に届かないコトからも伺え、これを一部の人達は「愛国心」が低下していると嘆きますが、私は日本の民ほど自国を愛している人達を他に知りません。
 日本人にとって国の誇りとは、政府や役所なんかではなく、伝統文化から生まれた革新文化や、優れた自然との共生文化、そして世界中の文化を最も積極的に取り入れているコトで、私は世界がみんな日本の様な国になったならば、地球に真の平和が訪れると思います。 ーー
 
 
 
 
 
 

 
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