真の動物福祉牧場を目指して

17. マグネシウム、酵素、代謝

マグネシウムはカルシウムと拮抗(バランス)し、同じくらい生体にとって大事なミネラルです。
ここで基本的な事は全て述べられており、血中マグネシウム濃度が低下すると骨から緊急動員されるのもカルシウムと同様です。

ここでは人体の300種以上の酵素の反応核に成ってると書かれてますが、酵素は毎年500種程も新しく発見されており、そのバリエーションは2万を裕に超えるとされるので、マグネシウムはもっとずっと多くの生体反応を司っていると言えます。

生体化学反応のほぼ全ては酵素が司っているとされ、生物にとって一番大事な化学反応である「光合成」も、マグネシウムを反応核とするクロロフィル(葉緑素)によって行われ、二酸化炭素をエネルギー源としています。

このクロロフィルと赤血球のヘモグロビンは発生的に兄弟で、同じ反応核に鉄が組み込まれて、酸素をエネルギー源とするだけの違いです。
なので葉緑素をたくさん摂取すると、赤血球が活発になり、全身に酸素が行き渡って元気になるとされます。
他にも葉緑素は、整腸作用、血流のデトックス、抗炎症(抗酸化)、DNAの修復(ガン化抑制)などの効果が認められており、これだけ汎用性のある栄養素はホルモンと同等と言えます。

ホルモンは酵素とほぼ同じ低分子(機能性)タンパク質で、これも次々と新しいのが発見されて今では100種類を超えています。
ホルモンの中には脂質(コレステロール)と合体してより機能性を高めたモノもあり、特別なレセプター(受容体)まで進化させた酵素のレベルアップ版、と言った所です。

こうした私達の体内の「縁の下の力持ち達」は、総じて「代謝」を行ってくれてます。
酵素を消化酵素と代謝酵素に分ける向きもありますが、食べた物を同化して活動源にするのが「代謝」なので、1つにまとめても問題はないかと思います。

この複雑極まる「代謝」に対して、「人智」はまだ半分も及んでないコトは前に書きましたが、そもそも「酵素」自体の代謝経路すらまだよく分かっておりません。

例を挙げますと、下記のコラムでは酵素を生で摂取する事により様々な健康効果が得られるとしています。
次のコラムも酵素の健康効果をたくさん挙げてますが、肝腎のどうやったら体内酵素を増やせるかという点は、前のと同じくお茶を濁している観があります。

この煮え切らない「酵素業界」に一石を投じたのがミリオンセラーになった「病気にならない生き方」で、ここでは内視鏡の開発者で世界一多くの腸を診断して来たと謳われる名医が、その臨床的な経験から酵素摂取の有効性を主張しております。

ここでは「生きた酵素」よりも、むしろ低分子化(消化)された酵素の方がサプリメントとしては優れてるとしており、重要なのは使い回しが効く反応核(装置)とそのレアメタル(超微量ミネラル)だとしています。
一から(アミノ酸から)この反応核を作るのは大変で(数十の酵素反応が必要)、もちろんレアメタルが無ければ酵素も作れないので、やはり酵素が沢山元気に活動している(た)食物を取るコトは「有効」と言えるでしょう。

最後に「代謝」を向上させる上で、「酵素」以外にも多くの栄養ファクターがあるコトを紹介して置きます。
他にも運動や水、お風呂や呼吸法など、色んな方法で「代謝」を高めようとする方法も紹介されてます。

しかしこれらは過剰に摂取した栄養を「なんとか燃やし切ろう」、と云った後ろ向きな感があります。
こうした風潮とは反対に、「代謝」を極限まで高める事により僅かな食物で優れた健康体を維持しよう。 と云った「道」も存在します。
ここでは「断食」が主な方法となり、「食べない人たち」という本がそれを善く紹介しております。






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