真の動物福祉牧場を目指して

ネイティブのキリスト その3

 秀祥(しゅうしゃん)のパーティーがホピの地へ入る前に、その周りを取り囲んでいるナヴァホの地を素通りするワケには行きません。

 それはこの部族がネイティブ-アメリカンの苦闘を象徴しているからで、彼等は「ホピの予言」で禁止されている「世界に災いをもたらす石(ウラン)」の採掘を白人にやらされました。

 ウラン鉱山で働いた者は殆どが肺ガンに罹って50歳まで生きられず、そんな非人道的な労働は今ではアフリカ、ロシア、チベットなどでしか認められていません。
 この現状は「ヌクレア-レーシズム(核の人種差別)」と呼ばれ、核エネルギーに依存しようとしている日本もこれに加担しています。

 肺ガンは最も治療が困難なガンで悪化(転移)し易く、現代医療では5年生存率が6.8%とされています。
 手術では肺の半分を切り取るコトもあり、人工肺が必要になりますがこれはかなり負担が大きく、クオリティー-オブライフは著しく下がります。

 しかも、異物に対する免疫反応を抑える為に免疫抑制剤を服用する必要があり、ガンを再発させ易くします。
 こうしたリスクを踏まえると手術は望ましくなく、免疫細胞療法の方が遥かに優れています。

 そもそもガンは、免疫細胞(NK細胞)の活性が落ちるコトで発症するので、これを高める療法は根本的な予防医学に入ります。
 これは慢性病に対しては対症療法よりも遥かに優れているので、ガンに罹ったら予防医学を実践している病院に診て貰うコトをお勧めします。

 しかしこうした先進医療はまだ保険適応ではなく、一回の治療に350万円もかかってしまいます。(株式会社理研免疫再生医学)
 NK細胞の人工培養は京都大学が世界に先駆けて達成した偉業なので、日本が総力を結集させて早く保険適応にして、世界中からガン患者が日本に集まる時代が来るコトを願います。

 話を物語に戻しますと、秀祥はナヴァホの地で肺ガンに苦しむ人々を救おうとします。
 それはもちろん患者の免疫力を高める療法に依りますが、その手法については次回に語らせて貰います。
 
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