「世界一幸せな女」は式部自身が目指すゴールでもあり、それは「世界一幸せな物語」を書きたいと思っているからです。
因みに「世界一幸せな男」なんてタイトルではただの馬鹿に聞こえますが、男は基本的にみんな女には幸せになって欲しいので、式部のブログタイトルは美しモノとして受け取られます。
少し男女差別的な意見なのですが、男は自分の幸せよりも他人を幸せにするコトを目標にする位じゃないと「男らくしない」と言え、道長はそんな「男の中の男」で式部を「世界一幸せな女」にしようとします。
ここでもう一歩「理想のカップル論」みたいなモノを展開しますと、それにはマンネリ化しないための冒険主義が必要かと思え、高い理想を目指して共に大きな壁を打ち破る位の気概が無いと、「世界一幸せな物語」は紡げないと思います。
ーー わたしのブログでは多くの「世界一幸せな女」を紹介して来ましたが、これには矛盾があるのでは? というコメントも来ますので、色々な言い訳をして来ました。
まず「世界は一人一人違っていて、その意味でみんな世界一だ」という言い訳をしましたが、これでは抽象的すぎてイマイチ納得できないという意見が聞かれます。
次に「世界は一日一日と変わって行くので、その日に世界一幸せでも次の日もそうとは限らない」と言い訳しました。
これは具体的なので説得力がありますが、そんなすぐに過ぎ去る幸せならば世界一と呼べないのでは? というコメントもありました。
3つ目の言い訳として「世界は一つであって、女も結局は一つなので、人間の女こそ世界一幸せな存在であれ」と云った意味だとしました。
今回はこの3つを踏まえて「世界一幸せな女」を紹介しますが、それはわたしの親友となった二十歳のウイグル人女性メイセムです。
彼女の世界は「AI監獄ウイグル」で報告されている通りの残酷で悲しいモノですが、そんな中でメイセムはウイグル族の未来を切り拓こうと闘っている勇気ある女性です。
そんな彼女は父親と16才の時に生き別れにさせられ、代わりにやって来た党員の父親役からの性的嫌がらせに反抗したタメ、「再教育中心」に入れられて洗脳教育を受けさせられました。
そこでメイセムが味わった苦しみは簡単に述べられるモノではなく、「組織的レイプ」すら行われていた邪悪な施設から解放してくれた「女子革命突撃隊」に、彼女は身を賭して参加する様になります。
この組織が主導する「中国女性革命」は、今では「長征」によって中国を二分する勢いを見せており、小規模なわたし達の別働隊ですら次々とウイグルの収容所を解放できるほど、中国共産党の士気と人気は低下しています。
そして先日、わたし達が解放した労働改造所で、メイセムはとうとう長年の夢である「父親との再会」を果たせました。
それは非常に感動的なシーンで、親子は抱き合って数分間も泣き続けました。
かつては逞しく自信に溢れていたと父親は、とても痩せ細っていて不安げな目に成っていましたが、娘を抱きしめている内にその目はみるみると生気を取り戻して行きました。
これは映画などとはワケの違う感動的なシーンで、それを間近で観られたわたしは「世界一幸せ」な気分になれました。