因果は「原因があって結果がある」コトで、これは全てに当てはまります。
果報は「結果から多くの報(リフレクション)が招かれる」コトを表し、今回は中共のチベット侵攻が「気候」にもたらした「因果報」をフィーチャーします。
「気候変動」については最近とくに注目されて来て、「1.5度のティッピング ポイント(臨界点)」が一般に知られる様になりました。
これは地球の気温が1.5度上昇すると、氷河が溶けて洪水や海面上昇、地下メタンの放出や森林火災などが加速し、「気候変動」は制御不能に陥るというシミュレーション(予測)です。
既に1.2度も地球の平均気温は上がってしまっており、これは地球の「肺」と言える森林を人類が破壊してしまったコトが大きな「因」とされます。
かつて東チベットには世界有数の大森林地帯が存在しましたが、それは漢民族によって大半が破壊されてしまい、復元は困難とされています。
これは土壌の流出と生態系の破壊に繋がり、その影響は日本にまで届いています。
更に河川の氾濫は毎年被害を増して来ており、それは食糧生産に甚大な被害をもたらしています。
ヒマラマの氷河が溶けるコトによる氾濫は、インドや東南アジアにまでも被害を及ぼしております。
こうした「果報」もたらす森林破壊は、60年代初頭の「大躍進政策」から一気に加速し、「鋼を鍛える」為に森林を燃やす行為は結局「飢餓」を生むだけに終わりました。
森林破壊と「飢餓」との経がりについてはあまり詳しい記事が見当たらず、一応下記のモノも挙げておきますが、 詳しくは「餓鬼 Hungry Ghost」を御参照下さい。
この失われた大森林を回復させない限り、根本的な地球温暖化の対策は成され得ないと思え、「環境テロリスト」と呼ばれる人達の映画「ザ・イースト」でもそこまでは踏み込んでいませんでした。
植林をするにはまず浸食された「土」を蘇らせる必要があり、それについて次回に述べたいと思います。