このタイトルはジョーン-バエズのカバーで有名なフォーク・ソングから付けました。
これは母親の葬式と家族の絆を謳った歌で、とても温かい気持ちにしてくれる名曲です。
田舎の大家族の「輪は壊れない」モノで、それは都会の核家族よりもずっと強い輪を成しています。
これが部族社会となるとより強固な「サークル」に成り、人生はその輪の中で回って行くコトとなります。
ネイティブ-アメリカン社会も曾ては「強固なサークル」を成していましたが、それは歴史的な迫害と時代の流れによって壊されつつあります。
それでも彼等の輪は特別に強固で、人間だけでなく動植や植物も加えた「大きな輪」を作っていました。
ネイティブの人々はこうした自然との絆をトーテムとして祭り上げ、その命を感謝して頂くコトで「大きな輪」として来ました。
この伝統は白人達の侵略によってエスニック-クレンジングされて来ましたが、それでも「輪は壊れない」と描きたく、秀祥にそれを謳って貰おうと思います。
秀祥が生まれ育った優樹(ユーシュー)の「大きな輪」は中共軍によって壊されてしまいましたが、そうした輪を取り戻すコトは彼女の使命となり、それをチベット亡命社会で達成して来ました。
今回彼女は、ロング・ウォーク(強制移住)に苦しめられ、バッファローを絶滅させられて遊牧生活を奪われたナヴァホ族の「輪」を取り戻そうとします。
それにはまず、ウラン鉱山で働かされてガンになった壮年層を救う必要があり、彼等に輪の中心と成って若年層をリードして貰う必要があります。
ガン治療についてはこれまで多くを述べて来ましたが、最後に「心=気」を癒す方法として、秀祥にはレイキ-ヒーリングで行っている様な、大勢で手を繋いで「大きな輪」を作る療法を取って貰います。
これは些かマジカルでカルト的な印象も与える療法ですが、実際に治療効果が得られていてアメリカの医療機関では認知されて来ています。
秀祥が中心を成す「輪」にも霊気が宿り、その「輪は壊れない」力を発揮して人々の心と気を癒します。
これについては次回、もう少し科学的に描かせて貰います。