粉雪雑記

日々つれづれ思う、くだらないことごと。

隣の花は赤いEX

2011年01月21日 | Weblog
「図書館って落ち着くよねー」
「ふうん」
「こう、様々なジャンルの本たちに囲まれる幸せ! たまらないね」
「へえ」
「頭上高くまで本に囲まれるという点においては古書店も捨てがたいんだけどさ、やっぱ図書館のあらゆるジャンルなんでもすぐ調べられます!感にはかなわないよね、抜群の安定感だ」
「そおお」
「最近は図書館で勉強してる学生とかいるけど愚の骨頂だよね、図書館は本を眺めてこそだというのに嘆かわしい」
「ちょっといいかい」
「なんだい」
「私には君のこの部屋も限りなく図書館に近い状況にあるように見えるのだが」
「いや、図書館の本の最大の魅力は決して自分のものにならないという点にあるので、その点において僕の部屋と図書館の間には厳然たる違いがある」
「なるほど」
「わかってくれたかい」
「いや全然わからない」
「考えてもごらん、もしイギリスのウイリアム王子が一般人で君の幼馴染で将来を誓い合った仲だとしたら、君はそうやって新聞を必死にスクラップしたかい」
「したんじゃないかな」
「なんということだ。今のたとえを取っ掛かりに、決して自分のものにならないものの魅力について教授しようと思っていたのに」
「あ、わかった」
「わかってくれたかい!」
「つまり君は人妻が好きだと」
「嘆かわしい!」

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あけましておめでとうございました
1年近くブログすら書いてなかったという揺るがない事実におののいている所です。
私は元気です。