お休みに一日中氷室のライブ映像見てるとロスになりそうなので、いったん落ち着こう。たまっている録画を消化。
漫画はずっと新刊買いして読んでいる、海街diary。
映画版がテレビでやってたから、録画で観たんだけど。
酷評します。
なんか最初からイマイチ。
え、これ藤井?
ただのクズ野郎じゃん。
これ前作のラヴァーズキスどころか、
海街すらちゃんと読んでないだろ。
配役も演出もなんも。
藤井をディスるとは許せん。ありえん。
開始数十秒で早くも原作ファンを敵にまわしたと監督はわかっているんでしょうかね(´Д` )
すずが一緒に暮らし始める前のパートも、やっつけだよな。すずが泣くシーンがカットなの?ありえない。これがなけりゃ話が始まらない。なんですずが鎌倉に来たのかわからないじゃん。みんなで山の上で泣きながら亡くなったお父さんの話をして、それで心が近くなったんだよね。
ここの、みんなの心の描写が流されてるから、あとあと響いてこないだろうなと思う。
ああ、たぶんこれは、すずが鎌倉に馴染んでいくだけの、姉妹の日常を流していくだけの映画なんだろうなって。
私にとってこの漫画は、
スタートの葬式から、親を看取る話や法事話、
一連が落ち着いてから記憶や心が変化していく話、
土地や家や家族の話、それぞれの家庭の話、
仕事や仕事に臨む姿勢の話、
そういう細かな事や心が日常の中に散りばめられていて、どの巻もついじっくり読み込んでしまう、そういう大事な漫画です。
もちろんこれだけじゃなくて、バナナフィッシュからずっと読んでいるけども。
そういうファンがいっぱいいる漫画家の本だよ。
お願いだから安易な実写化しないで欲しかった。
すずが引っ越してきたら、やっと話が始まった。
でも、よしのさんなんて呼んでてヘン。そんな呼び方最初からしてないし。呼べるでしょ、よっちゃんて。あだ名的に。話し方はデスマスでも。
つらつら観ていると、話が駆け足すぎる。
藤井とすずの話もないし、裕也(サッカーチームのエース君)の病気の話もないし(そもそも映画には出てこない)、よしのと藤井の別れ話もないし、よしのの上司は喋りすぎて別人だし、チカのキャラがちょっと弱いかなー。
すずが風太に、病床の頃の父親の話をするのもありえない。相手が裕也なら話せるだろう。いつかは誰もが通る道ではあるけど、私達のように早くに経験してしまった者は、そうじゃない普通の人にその話はしない。
理解できるわけがないし、親の病気という一言では説明できないいろんな事があり感情がある、およそ日常会話としては重すぎる話だからだ。
それからな!法事の席が畳なら、来賓に対して立ったまま上からみおろして挨拶するなよ!畳に座って挨拶しろ。スタッフは若い人で、法事とか出た事ないんだろうね。
サチと医者彼の話だって、先にやらなきゃ、すずが「お母さんがごめんなさい」って言ったシーン全体の意味が変わってしまう。
てかなんだその浴衣。親から引き継いだりした浴衣じゃないよ絶対。ひどい総柄すぎて誰だこれ小道具に持ってきたの。最近のなんちゃって着物しか見た事ないんだろ。マルイで買ったんじゃねーの?(´Д` )着物の柄って、布全体に隙間なくみっちり入るものじゃないんだよ。
花火大会の舟の俯瞰もワロスwwwwなにこのおもちゃwwww
スポーツMAXのエベレスト頂上の写真もひどい。あれ大事な写真なんだけど。作らなかったんだな(´Д` )
ところで風太は姉さんいるだろ、ミキちゃんいないことになってんの?ひどいわー。そりゃ海街には関係ないキャラだよ。藤井があんな扱いだから出てこないとは思ったけど、いないことにされてるとは。怒れテルヨシ。
山の上で。なにその叫び。そんなシーン勝手に追加しないで。
ここですずちゃん泣かすために、最初に泣くシーン入れなかったんだろうけど、陳腐すぎ。最初にすずちゃんが泣くシーンは、とてもとてもとても大切なシーンだったんだから。
なんで裕也の話はまるっとカットして、二宮さんの話は入れたんだろう。裕也をカットすれば、すずと風太の話が薄くなる。二宮さんの話を入れたら、サチとよしのの仕事話が強くなる。裕也のほうが良かったのに。
葬式からラストシーンに持っていくにしても、二宮さんとお父さん関係なさすぎて無理がある。
裕也の話にして、すずが成長していく話に絞ったほうがずっと良かった。
あんな中途半端なら、サチは医者彼との話を出さないで(別れたばっかりとかよしのに喋らせたら1シーンで流せるだろ)サッカーコーチとのほうをほんのり入れたらいいし、
よしのは二宮さんカット=課長出さないで、藤井と別れるだけにすりゃいいし(藤井の話もまた重すぎるからそこはよしのが嘘ついてた設定だけ採用すりゃいいじゃん)
裕也の話になるならチカと店長はもっと出てくるし。
ラヴァーズキスのほうも映像化されてるみたいね、見た事はないけど。
そっちは藤井が成宮寛貴か、それはアリかな。
よしのと別れてから、リカコと出会うけど、小笠原へ行くんだよね。小笠原行く前にすずとも話してるし。
すずが部屋にカーテンかけられない話を引っ越し直後にいれて、ラストにカーテンかけられるようになったすずの成長話にすれば、爽やかな鎌倉周辺と若者と姉妹の話になったのにー。あーあーセンスねーなー。
原作の吉田秋生の言葉はいつも心にじわじわ入ってくる。この映画からは何ひとつ響いてくる言葉はなかった。
1点もつけたくありませんわ(´Д` )
今頃の季節の鎌倉は紫陽花ですね。