骨董市に

午後、ビールで喉を潤したあたし達は山荘を後にした。
森を５分ほど下るだけでもう汗でびっしょりになる。
京都は夏暑いと言うのもうん、頷ける。


京都駅のビルで昼食をとる。
お茶屋で有名な中村藤吉さんだ。


母はうどん。相棒は蕎麦。
ん？どっちがどっち？（ちなみに私は夏のランチを注文）
メニューを見ても判らない。
一口ずつもらうんだった。

納得のいかないまま駅をでる。
今度は阪急電鉄だ。
一駅だけの東寺まで。

東寺は一昨年の5月以来だ。骨董市は。
一月に一度、弘法大師の命日である21日に行われる。
出店が仰山でて大変な人で賑わう。外人さんも多く見える。
見上げると大きな入道雲がいた。


母はインド綿のブラウスを安くしてもらって買っていた。
私はと言うと一昨年食べ損ねた”たけのこ焼き”を密かに探していた。
（とうとう見つけられなかった。やはり時期が遅いのか。）

炎天下で疲れた私はチリリンと可愛い音のする方に行った。
風鈴だ。
「良い音ですねぇ。この間ＢＳで観ましたよ」
というとおじさんは嬉しそうに
「ベニシアさんですね。
15日にも会いましたよ。あの人、貴族なんだよね～すごい人なんだよね～
あのパン食べてみたいよね～」
などと世間話を始めた。

風鈴の音をいくつも確認して最後に選んだのがこれ。控えめで可愛い音色のこれに。
これはね元はこの資生堂の瓶（赤いの）だったんよ。
『へぇ～～
あ、写メ撮って良い？』
「いいよ～。」
で、おじさんに買ったばかりの風鈴を持たせて撮影。

「あ、これ持っていく？」とくれたのは再生する前の瓶。

持って帰ったものの何に使う？
どこに捨てる？

え～～これじゃエコになってないジャンよ～～


我が家の和室につけてみた。
チリリン。


涼しげな音色で癒してくれる。買って良かった。
今日から少しエアコンの消費が減るかしら？


なんてことを思っている。