STUDIO+U

日々、クリエイティブに。

「転々」観てきました。

2007-11-24 | 映画


東京お散歩ムービーだなんて言うので、東京の名所旧跡を
ぶらぶら歩きするサザエさんのオープニング的な内容を
予想していましたが、少し違っていました。

一見するとどこにでもありそうな住宅街や下町商店街の
風景なのですが、実はこんな風景がごった煮になっている
街並こそ東京の特徴だということをうまく引き出していました。

こんな平凡な日常の中を借金取り立て屋の福原(三浦友和)と
大学8年生の文哉(オダギリジョー)が霞ヶ関目指して歩いて行く。

道中ではコントみたいなバカバカしい事件や奇妙な出来事に
遭遇するんだけど、観ているこちらもあんまり考えても仕方ない
映画だと気づき、力を抜いて安心して笑ってしまうのです。

そしてうまく力が抜けたならば、最後は少しほろりとさせられる
ことでしょう。なんだかその”もっていき方”がうまい映画でした。
それを意図してやってないようで、実は術中にはまってるんじゃないか
というところも。

「転々」オフシャルサイト

戌年じゃないのに。

2007-11-18 | 日常


今日は冬物を取りに行くため実家に久々に帰りました。

そして突然頼まれた年賀状用の愛犬の写真。
いつの間にか実家で犬を飼い始めていました。
ウェルシュコーギー・オス・0歳。

両親の溺愛ぶりは相当なもので、
いわゆる「ウチの子が一番カワイイ」状態なのです。
で、今年の年賀状は主役を差し置いて彼の写真になるようです。

しかし動いているものを被写体にするのは難しい...


ちょっとフレームはみ出してるし。



注意そらしたらよそ見しちゃうし。



ヨソの犬とストリートファイト始めるし。



結局日が暮れてしまいました。
いい写真が撮れたんだかどうだか...

日曜日。上野にて。

2007-11-11 | 日常


小雨がパラつく中、久々上野公園へ出かけてきました。
知人が陶芸で入選したというので、それを観に行きました。
天気はあまり良くないというのに、ものすごい人出でしたよ。

上野公園と言えばここです。
谷口吉生氏設計の法隆寺宝物館です。


浅い水盤が周囲の喧噪を溶け込ませる様に張られています。
ここを渡ってアプローチします。
大きな庇が来館者を包み込む様に出迎えます。

館内は谷口建築らしく、シンプルかつ繊細に作り込まれているのですが、
残念ながら写真撮影は一切禁止されているのです。



併設されたカフェでのひと時も美術館見学の楽しみの一つです。
大きな庇の下がカフェテラスになっていて、ここではホテルオークラの
スイーツが味わえます。

だんだんと肌寒くなってきましたね。
季節を感じることができるのもカフェテラスの醍醐味です。

日帰り仙台の旅

2007-11-10 | 旅行


恒例の大人の遠足シリーズ。

今回はとにかく時間がなくて日帰りの旅になりました。
行き先は4回目の訪問になる仙台へ。

しかも建築はほとんど見ることなく、朝っぱらから食べて
飲んでの旅。




仙台からローカル線に乗り換えて松原海岸へ。
漁師がその場で牡蠣を網の上にのっけて食べさせてくれます。




空は青いしビールは美味いし潮風は心地いいし。




今度は電車に乗り換えて温泉へ向かいます。
1時間に一本しかこない単線の電車が旅心をくすぐりますね。




仙台から1時間ほど離れた作並温泉へ。
中心地を流れる広瀬川の源流があります。




駆け足で仙台へ戻ってきました。
おなじみの「仙台メディアテーク」。
今回唯一観た建築です。




仙台へ来たらやはりこれでしょう。
ビールに合うんだな~これが。




締めは「ずんだ餅」。
日本茶といただきます。

日帰りでもそれなりに楽しめます。
次の日は仕事ですが...

■バックナンバー
051210:::「日帰り名古屋の旅」
060506:::「東北の旅ダイジェスト(3日目)」

やいた。

2007-11-04 | 旅行


週末。

とある港町で朝っぱらから新鮮な牡蠣とホタテとビールを
堪能してきました。

詳しい話はまた後日...

ねてる。

2007-10-30 | 日常


いつも何の行列だと不思議に思ってました。
しかもみんなやたらでかい箱を抱えて出てくるし。

たまたま店の前を通りかかったので、会社の皆に
買って帰りました。

休日はディズニーランド級の大行列なのですが、
今日は15分程度で買うことができました。

で、箱がでかい理由もよーくわかりました。


このドーナツ、全部寝てるんですね...


味も箱の入れ方も実はミスドの方が好きだったりして。

行列に並ばず簡単に手に入ったからそう思うのかな。
一度食べたらもういいかな...
というのが正直な感想です。

KRISPY KREME DOUGHNUTS


♪Now listenning♪
「スカイウォーカー」/奥田 民生

島根県立古代出雲歴史博物館

2007-10-21 | 建築


広大な敷地にポツンと佇む建築。
初めて訪れた時、そんな印象を受けました。

おそらく古代からほとんど形を変えずにそこにあった
不変の山並みを背にして、ガラスの箱が静かに
横たわっています。




空間構成は単純明快。正面のガラスの箱はカフェや
ミュージアムショップを内包したオープンスペース。
右側のクローズした部分が展示室になっています。

並木道をまっすぐに進んだ正面に見えるガラスの箱が
メインアプローチなのですが、ほとんどの来館者が
駐車場側のエントランスから入り、並木道を横目に
チケットブースへとアプローチしていました。




展示室を構成する建物を覆う小豆色の外壁は、コールテン鋼と
呼ばれる鉄板です。錆びたような色合いは重厚性と歴史を
感じさせ、ガラスという現代的表現との対比を強調している
かのようでした。




チケットブースから扉をくぐり抜けて待合いスペースへ。
ここで雰囲気が一変します。




薄暗い空間に楕円にくり抜かれた
トップライトが柔らかく光を落とし、地層の断面に混じった
宝石を思わせるベンチが不思議な光を放っています。

機能と空間の明暗がはっきりとしたメリハリのある建築でした。
対して外観は出雲の山並みに呼応するように、主張しすぎず、
昔からそこにあったかのように見せていました。

単純明快な建築ほど、反って不自然に映るもの。
機能構成やら建物のヴォリューム、材料の選定から納め方に
至るまで、一貫したコンセプトによって創られた品のある建築でした。




島根県立古代出雲歴史博物館
所在地:島根県出雲市大社町
設計:槇総合計画事務所
敷地面積:57,021.1m2
建築面積:9,445m2
延床面積:11,854.8m2

安藤忠雄ストリート

2007-09-29 | 建築


先日仕事で出かけた京王線の「仙川駅」。
ここに安藤忠雄ストリートとも呼べるコンクリート打放しの
建築が建ち並んでいます。


 

 

昭和30年代に、地主さんが持っていた土地に都市計画道路が
敷かれることになり、敷地が道路に分断されてしまいました。

三角やら台形やらと資産価値が下がってしまう変形敷地に
なってしまったため、相続税の問題もあって、どう処理するか
に随分悩まれたそうです。

そこで建築家安藤忠雄氏に相談をもちかけ、ストリートを軸に据えた
街並み形成の計画が始まったのだそうです。




そんな安藤ストリート誕生のエピソードや計画の概要を期間限定で
公開してます。展示している美術館も安藤氏の設計です。

東京アートミュージアム

鳥取・島根の旅ダイジェスト(3日目)

2007-09-24 | 旅行


国宝巡りの最終日は出雲大社です。
あいにくの天気でしたが多くの観光客が訪れていました。


 



出雲大社のすぐ近くに今春オープンしたばかりの
「島根県立古代出雲歴史博物館」は槇文彦氏の設計です。
外構のデザインがとても美しい美術館でした。



シンプルな機能構成とファサードの美しさはさすがでした。
色々見所はあるのですがそれは後日のレポートで。




伊東豊雄氏設計の「大社プレイス」。
ホールと図書館の複合施設です。
緩やかな弧を描く屋根は屋上緑化されていましたが、
残念ながら屋上へ上ることはできないようです。




「仙台メディアテーク」とほぼ同時期の建物だからでしょうか。
材料や色使いがそれを感じさせます。
光庭が地中に埋まった図書館に光をもたらします。




旧JR大社駅舎。今は展示ギャラリーや小さなライブ会場として
活躍しているようです。家具や照明器具が味のある雰囲気を
醸し出していました。




写真ではわかりにくいのですが、「出雲ドーム」は架構を支える
コンクリートの柱を除けばあとの部材はなんと木造なのです。




毎日食べた出雲そば。最終日に食べたのが一番美味しかったです。
ウルメイワシから取ったという甘いダシを上から注いで食べるのが
出雲流なのだそうです。

...以上、島根・鳥取の旅のダイジェスト版です。
建築、温泉、そばと五感を満たしてくれる良い旅でした。

鳥取・島根の旅ダイジェスト(2日目)

2007-09-23 | 旅行
2日目は過酷を極める旅でした。
三朝温泉から少し行った所にある三徳山三佛寺。
ここに投入堂と呼ばれる国宝があるのです。

入山するには許可を得なければなりません。
そして履き物のチェック。スニーカーでさえ許されず、
輪袈裟(わげさ)に履き替えての登山です。


 

 

ピクニック気分でいたのにこれがとんでもなかった!
これはもうロッククライミングです。
修行の場であることを思い知らされました...。




そして全身汗だく泥だらけになりながら到着しました。
投入堂と呼ばれるように、岩の中に放り込まれたように
建っている不思議なお寺です。




お札を納めて修行の旅は終了です。
いや、帰りはあの崖を下らなければいけなかった!
登りとは別の緊迫感がありました。

再び麓の三朝温泉で露天風呂に入ってさっぱり。
今日はこれから一気に西へ。
今夜の宿である出雲へ向かいます。