T&Yファーム農作業奮闘記

米の成長記録。その他。

種まきの準備

2011年03月31日 | Weblog
水に浸した種籾は、胚芽の部分が次第に膨らんできています。先日霜がありましたので、水温を抑えて急いで鳩胸にならないようにしています。今日は倉庫にある苗箱を取りに行きました。二階に上げてありましたので二人で下ろしました。軽トラにできるだけ積んで何回か往復しました。作業中農機具やさんから電話がありいろいろと興味深い話を聞くことができました。現時点で米の値段が上がっているそうです。来年度にむけて米の受注の話も出ているそうです。たしかに、液状化や塩害、パイプラインの断裂など被害が大きいようです。工業用品だけでなく、農産物の生産もがんばらねばならないでしょう。

3/30日の作業

2011年03月30日 | Weblog
夜に雨になるかもしれないことを聞きましたので、肥料を撒いた田んぼを全部耕すことにしました。発酵肥料なので稲わらはだいぶ分解されてゆくことでしょう。耕した後はこのような状態になります。まだしばらくは、肥料を撒いては耕すの作業が続きます。田んぼで発酵肥料を振っていると、1反歩あたりどのくらい入れるのかと、よく聞かれます。みなさん化成肥料ばかり使っているので、わからないようです。逆に私は化成肥料の使い方がわかりません。使ったことないものですから。有機肥料は量は収穫できませんが、おいしい味が出るので作るならやっぱりこれだなという感じです。道路に停めては下ろすこのような場面をこの辺の方々はよく見かけています。

3/29

2011年03月29日 | Weblog
今日も肥料を撒いては耕すの一日でした。作業をしながらもラジオのニュースに耳を傾けながら仕事をしています。悪化するばかりの原発が気がかりで、なんとか作業が進展してもらいたいものです。劣悪な環境で作業を続ける方々に、感謝いたします。
さて、最近実家の隣のおばあさんから、手作りのこしあんをいただきました。妻は砂糖を入れていないこの餡にメイプルシロップで甘味を出し、パイ生地で包んで焼き上げてくれました。たくさんできたので、子供たちのいる家庭に差し上げることができました。不安と悲しみに包まれた時間が多いため、おいしいお菓子を食べることができ、子供たちもホッとしていたそうです。それはよかった。早く平穏な日常が戻ることを願います。

3/28の作業

2011年03月28日 | Weblog
午前中近くのYさんより電話があり、お米を至急いただきたいとのこと。福島から避難してきた友人のために何かできないかと考えた結果、お米だったらこれから役立つであろうということでした。朝一で精米に行きお渡しすることができました。わたしも、何らかの貢献ができよかったです。午前中は肥料をまき、耕す作業をしました。夕方、いわきから避難してきているOさんに会いに行きました。津波で一階は水没しましたが、二階は何とか無事であったようです。しかしお隣の家と家主は跡形もなくなくなっていたそうです。鉄骨の家だったため、流されずに済んだようです。茨城には一時的に避難してこられました。一度戻って、必要なものを取って来たり、いわきの友人たちに会いに行こうと考えておられました。ガソリンが不足しているとの連絡が入り、携行缶を集め、持って行ってもらうことにしました。別の友人は室内栽培の野菜を届けてくださり、いわきの人たちに食べていただこうと考えてくださいました。確かに、安全な生野菜を食べたいことでしょう。皆さんのご親切に感謝いたします。準備はできましたので、明日お弁当を持たせて安全に行ってもらいたいと思います。画像は種籾を浸し、ブクブクで空気を送っているところ。

左足肉離れ

2011年03月27日 | Weblog
じつは、ただ今左足ふくらはぎを肉離れでびっこひいています。原因は急に走り出そうとしたからです。田んぼを耕す作業中一台のトラックが、危険な箇所で事故が起きないよう市が設置したコーンを取り除き、走り去ってゆきました。その部分は川に橋がかけられており、地震で段差が生じていたのでした。トラックは今回被害が出た瓦の補修用の新品を載せていました。川沿いの道を走ってきましたので、きっと帰りも通行するに違いないと予測していたのです。そしてやってきました。とっ捕まえてひとこと言ってやろうと思い走り出そうとしたら、パチン、という音が。それでおしまいです。私の思いはすべてから回りとなりました。普段なら、行動しようと思わなかったかも知れませんが、現在日本中の人たちが被災した方々を思い、自分たちに何かできないかと一生懸命の時期に、自分の都合しか考えないような行動に我慢ならなかったのです。どかしたならば、きちんと戻しておくくらいの配慮が欲しかったのです。子供たちも自転車で通りますから、転んでケガでもしたらどうするのでしょうか。多くの子供たちですら、生じた悲劇を悲しみ、互いに気遣う姿に涙が止まりません。このようなときこそ、大人が良い手本を示したいものです。どうしようもない者たちにあまり熱くならないよう、自分自身への戒めとして、しばらく不自由を経験したいと思います。画像は、あぜ塗りをした部分を機械で壊さぬよう、注意深く距離をはかって耕す様子。

3/26の作業

2011年03月26日 | Weblog
午前中肥料をまいた田んぼの耕し作業。午後は軽トラで15㎏の肥料を各田んぼに運搬。一番遠い田んぼは地震の影響で舗装された道が波打っていました。おまけに踏切が通行止めになっており、新規に開通予定の踏み切りも、工事中断のため、どこから行っても田んぼに行き着けませんでした。帰り道、常磐線高浜駅近くの恋瀬川にかかる陸橋の線路上には、列車が停車してありました。地震の影響でそのままのようです。田んぼにおくる農業用水も所によっては破損して、今年の植え付けは遅れてするような通知が来ました。いろいろな影響が出ています。

肥料後耕し

2011年03月25日 | Weblog
午前中朝一で車の一年点検に行きました。帰り道、ミネラルウォーターを買いに行きましたが、売り切れです。乳児がいる知人は手に入らないと言っていましたので、探していました。もちろん不安解消のためです。かすみがうら市の水道は、地下水を汲み上げていますので、たぶん基準値を超えることはないだろうと予測していたのですが、お昼の防災無線で安全の発表がありました。しかし、小さな子がいる親御さんは心配でしょう。この記事を書いている今、Y運輸Dセンターから連絡があり、今入荷し乳幼児優先で分けることにしようと、いう事です。皆さんの温かい心遣いに感謝ですし、みんなで協力して乗り越えてゆこうという姿勢に胸が熱くなります。それぞれの仕事をもくもくとこなし、事態が終息に向かってゆくことをみんな願いながら毎日を過ごしているのでしょう。地域全体は今までにない不屈の精神が見られるようになっているのかもしれません。先日ソニー会長のウォールストリートジャーナルへの寄稿文がネットにありました。「大きな試練に直面しているが、確固たる精神力で乗り越えられると私は信じている」「不屈の精神には--粘り強さ、忍耐、希望といった思いが込められている」「繁栄につきももな無関心のせいで若者が目的意識を失っていると指摘する向きもある。だがここ数日目の当たりにしたのは無関心とはまったく違うものだった。ーー確固とした心持ちでこの試練と痛ましい犠牲から以前よりも力強く立ち上がると私は確信している。」他の人を気遣える強さに感動し、りっぱな精神を大切にしたいと思いました。画像は運転席からの様子。

今日は肥料まき

2011年03月24日 | Weblog
円錐形の機械は、ブロードキャスターといいます。約7袋入ります。落ちる量を調整しながら、田んぼに撒いてゆきます。このような方法でコメつくりをしているのは、この辺りではあまり見かけません。化学肥料で作るより、絶対おいしくなります。明日はまいた田んぼを耕します。そうすると稲わらなどの分解もすすみます。田んぼの土がしっとりし、微生物が活動していることがわかります。

種籾を浸す

2011年03月24日 | Weblog
まだ少し寒い気がしますが、種籾の発芽のための準備に入りました。塩水を作り、トウミで選別した種籾をその水の中に投入。選別し切れなかった軽い籾は表面に浮いてきました。ざるですくい取り、沈んだものだけを使うようにします。網に小分けして病気発生予防のために薬に浸します。これは有機栽培以外のものの方法です。種は酸素を必要としますので、魚を水槽で飼う場合のブクブクを使います。季節ごとにいつも通りの作業をこなせることの幸せを、改めて思うのでした。

3/22農家の皆さんの様子。

2011年03月22日 | Weblog
昨日は忙しく、久しぶりに投稿を休みました。朝に記事を書いています。昨日の夜、農業の先輩が電話をくださいました。現在農家の皆さんは待っていても仕方ないので、種籾を浸してはじめようということでした。基準値を超えるものが出たのは、茨城の北部ですが、風評被害があるかもしれないが、とにかく作ろうということです。沿岸部の備蓄倉庫も被害を受け米が足りなくなることも考えないといけないので、先行きはわからないがはじめようということです。たしかに立ち止らず今できることをするのは大切なことです。農業はタイミングの作業でもありますから、時期を逃すわけには行きません。先行き不透明、でもできること行う。という状況です。ここ数日、今季の米つくりがもしかしたらダメかもしれないということから、多くの方に尋ねお米をお送りしています。普段のお客様でない方も、在庫を尋ねられ、お譲りしています。「手に入ってよかった」と喜んでくださり、去年多めにとっておいて良かったです。雨の朝なので、作業は休みですが、準備は進めたいと思います。

工場の中で作られた野菜

2011年03月20日 | Weblog
「LEDを使い液肥で育てられた野菜なんて、本当の野菜ではない」なんて思っていましたが、工場の野菜の方が安全な時代になったということでしょうか。たまたま手に入れることができました。自家消費のための野菜も、いったい大丈夫なのか、今の段階では確信がもてません。消費者の気持ちを考えたとき、自分が作ろうとしているお米も、はっきりとした数値を提示できるようでなければならないでしょう。問屋さんも買い入れてくれるのか、確かめなければならないでしょう。売れないもの、買って頂けないものを作ることはできないでしょう。現在作業は中断しています。ある農家さんは、このような事態で、まだ田んぼも耕していないと言っていました。燃料さえ手に入れることが困難です。種籾も水に浸す時期になってきましたが、今、待った、がかかっています。終わったかな?という思いが強まりつつあります。それでも気落ちしてはいません。さて、地域の方と会話すると、心の不安があることがうかがえます。ある方は、食品製造の会社で働いていますが、休み返上で稼動させているそうです。被災された方々に食べていただくためです。これから原子炉事故がどのように推移するのかと不安を抱えつつも、今自分たちにできることを一生懸命やっているそうです。目に涙を浮かべながら話してくださいました。慰めを必要としていること、そばにいて心の不安を理解してくれる機会を必要としているようです。また、多くのものを失った出来事を経験しましたが、若い人を含め、他の人を気遣う精神が見られ、家族や人々の絆が強まっていることを喜んでいました。自分のことだけ考えるのではなく、他の人たちの必要に目を留めることが、困難な時を乗り切る方法のひとつであることを感じます。愛は力となるのですね。

お米の注文

2011年03月19日 | Weblog
ここ数日の間で、おコメの注文をしてくださる方が増えました。原因はいろいろあると思いますが、最近の買いだめ?のため店頭にお米が消えているからなのでしょうか。お客様の一人は、友人がお米を買えなかったということで、家族のために年消費量とっておいた物の中から分けてあげたそうです。その減ってしまった分をまたお買い上げくださいました。近所の産直では都会からの注文がたくさんあるようです。多くの方がお米を食べてくださるのは嬉しいのですが、このような情勢の中でのことですから、少し寂しいです。今日の午後には放射線の作物への影響について報道されていました。茨城北部地区で食品衛生法の基準を上回った野菜が出たそうです。これからの農業は難しくなってきました。もしも今年田んぼを作れるなら、明確に測定して安全性を確認しなければ販売はもとより、作ることも考えなければならないでしょう。自分が儲かればいいというような農業はしたくありません。確実に体の一部分になってゆくのですから。

3/18のいちにち

2011年03月18日 | Weblog
今朝は朝4時ごろにガソリンスタンドに並びました。前日タンクローリーが入って入荷したことを、伝え聞きました。4時間並んで、やっと2.000円分のガソリンを入れることができました。この量は、できるだけ多くの方に行き渡るようにスタンド側で施した制限です。私の入れた燃料の使い道は、玄米を精米所に運んで、家で小分け袋入れ、発送準備をし、集配所まで持ってゆくことに使われました。ここ田舎を含め、食料品(こめ)に事欠く人が多いようです。少しばかり被災し、ご心配をおかけしましたが、お米を送ることを多くの方が喜んでくださいました。今日急いだのにはわけがあります。原発事故は収まる気配がなく、よりひどくなった場合に、160キロメートル程離れてはいても、消費者の皆さんがどのように感じるだろうかと考えたからでした。今なら心配なく食べていただけるので、積極的にお電話をして、お役に立てられたらと思いました。これ以上汚染されないように祈ります。夜は寒気に包まれて入るものの、昼間の陽射しはスイセンの花を咲かせるくらいに暖かくなってきました。家の前の木立には、メジロがやってきているのを今春初めて見かけました。同じ青空の下、事態を安定させるために必死で働く隊員のみなさんに心から敬意を表したいと思いました。

友人たちと集まりました。

2011年03月17日 | Weblog
連絡を取り合い、明るいうちに友人たちと集まりました。ガソリンが限られているため、補給がなされるまではしばらく会えないかも知れませ。。それでも今後近場の友人たちで確認しあい、励まし合うことをしたいと思います。水の出る地区の私たちは、ペットボトルに水を入れてもって行くことにしました。昨日の夜ささやかですが、水が出てくるようになった地区もあり、こうした点は解消されつつあります。さて、谷津田の田んぼに続く農道は、地割れが見られ、今後軽トラの通行は気をつけねばなりません。風が強いため、肥料の散布は明日以降にしたいと思います。部屋に咲くランはもうすぐ農作業が忙しくなることを教えてくれる花となっていましたが、今年の花はなんとなく悲しげに咲くように思えます。

肥料運び

2011年03月16日 | Weblog
妻の軽トラの燃料は半分を切っていましたが、今できることをしてゆこうということで、幾つかの田んぼに肥料を運びました。妻も手伝ってくれ、何度も運んでくれました。畑にはうす紫色の花のじゅうたんが見られ、少しばかり気持ちを落ち着かせてくれました。携帯ラジオを聞きながら、被災された方々のことを思うと、また気遣う多くのリスナーたちの思いはどれもおえつを伴う涙を誘うものです。午前中かすみがうら市の旧千代田町方面に住む友人たちの必要を確認しました。まだ断水の地域がありお風呂にも入れない方がいるようです。私の住む地区は水が出るようになりましたので、飲み水やお風呂の提供を幾人かの仲間とできることを伝えましたが、ガソリンが不足のため、こちらまで来ることが難しいようです。体を拭いたり水の出る比較的近い友人の家に、毎日ではないにしてもお風呂を頂いているようです。市の給水もあり、何とかしのいでいるそうです。幼児がいる家族に、水を農業用タンクに入れて持ってゆこうかと話しましたが、ちょうど近くの家で井戸水が使えるとのことで、皆さん助け合っています。