かんクマのブログ

ぼちぼち書いてます

JRAの外国人騎手誕生

2015-02-08 18:26:29 | 競馬
ミルコ・デムーロ騎手(イタリア)とクリストフ・ルメール騎手(フランス)が外国人として初めてJRA騎手試験に合格しましたね。
これまで外国人騎手に対しては短期免許(年間通じて3か月)を交付し騎乗を認めていましたが、試験に合格すればJRA所属騎手として通年の騎乗を認める制度が始まりました。

デムーロもルメールも長年短期免許で毎年騎乗しており、今さらという感じだけども(笑)
デムーロは日本ダービー制覇、天覧競馬での天皇皇后両陛下への最敬礼、東日本大震災直後のドバイワールドカップ制覇などでも話題になり、日本競馬に馴染みの深い騎手です。
イタリア競馬は騎手にとって(賞金面で)かなり厳しい状況というか、そもそもイタリアの財政危機で競馬自体の存続が危ぶまれているらしい。
ヨーロッパで乗り続ける選択もあったんだろうけど、日本に腰を据えることは騎手を続けるための手段の1つでもあったわけですね。前回は一次試験で不合格だっただけに喜びもひとしおでしょうね。

ルメールが移籍してきたのは正直びっくりしてます。
デムーロと違って自国での環境は整っていると思うけど、世界屈指のトップジョッキーが揃っているヨーロッパは乗り馬確保も厳しいものがあるみたいですね。日本に来たのもそういった事情があるようです。
ルメールは他の外国人騎手と比べてしなやかなイメージがあります。ただガツガツ先行することがなく日本競馬に合ってるように感じる。というか、むしろ長年の日本での騎乗経験から日本の競馬に合わせた騎乗をしているからなのかな。すぐに日本ダービーを勝ちそうです(笑)
今後は馬を教育しつつ連続して騎乗することが可能になり、外国人騎手がどう馬を育てるのかも楽しみですね。

この2人は好きだし大歓迎なんだけども、今後はどこまで受け入れるんだろうか  近年は秋になるとどんどん知らない外国人騎手が短期免許でやってくるし  
かなりの覚悟がないと受からないとは思うけど。今回は長年日本で積み上げてきた実績をもってしての合格だと思うのでね。

デムーロとルメールで200勝近くは持っていく可能性があるわけで、日本人騎手は危機感を持つことになりますね。
騎手会長はじめ数名のコメント見ると、概ね歓迎というか時代の流れで仕方ないといった印象。受けて立つ準備はできている感じですが、これはトップジョッキーの話で、とくに若手騎手にとっては死活問題となりそうです。それでなくても若手が育たないとか言ってるのに(昨年の新人は豊作だったけど)。がんばってもらいたいです。
さらに気になるのはG1での有力騎手のお手馬事情でしょうか。陣営はG1となると短期免許の外国人騎手を使いたがる傾向にあるので。
大レースに実績にある2人なので結構流れるんじゃないでしょうかね 


というJRA史上でも大きな出来事ではありますが、こうなることは予想できていたし、さほどの驚きもないですが、ステイゴールドの突然の訃報はとても驚きました。なんだか長生きしそうなイメージだったので。
オルフェーヴルやゴールドシップを輩出し、まだまだ馬を世に送り出せただけに残念です。ファンも多い馬でした。合掌
コメント