雪のない晴れた冬の日には・・・・。 (2019.1月酒田市)
先日の河北新報の記事で遊佐町蕨岡の龍頭寺の仁王像が修復されたことを知り、さっそく見に行ってみました。
この仁王像は1792年に造られたもので、明治初頭の神仏分離により大物忌神社随神門から現在の龍頭寺に本堂玄関に移されたそうです。
大物忌神社蕨岡口ノ宮の随神門、龍頭寺のすぐ隣にあります。
仁王さん、門の中に収まった怖い雰囲気とは違い少しコミカルな感じ。
「風の女」、次のように続いていた・・・・
「一日中、頭の隅からなにか音が離れないと考えながら、また、クロ松の防砂林の向こう、夕方の日を浴びた山を見ている。女が声を上げた、いや、風車群を抜ける風の切れる音だったのだろうか。」
『安部公房とわたし』 山口果林 講談社α文庫
『壁』 安部公房 新潮文庫
なんと昭和46年7月30日6刷を重ねたこの茶色に変色した文庫本 120円だったんだな。
安部公房の『砂の女』のモデルの一部ともいわれる庄内砂丘の周辺にも風力発電の風車はたくさん建っていますが、秋田県南部の海岸沿い、鳥海山のすそ野にも広がりを見せています。
もし安部が生きているなら、人の数より多い風車に囲まれた限界の集落で暮らす、ひとりの、北西風の中の未来、『風の女』を書き始めているかもしれません。
「首都から数時間、在来線に乗り換えたどり着いたN町、高い丘の上の集落、囲むように・・・・」
前にも書いてますがサクラソウ属の可憐なアンバランスさがなぜか気に入っています。
好きなわりに手元には写真もあまりない、なぜかうまく映らない。ハクサンコザクラは火打山と会津駒ヶ岳、ユキワリコザクラは不忘山と東焼石岳、ヒナザクラは鳥海山と秋田駒ヶ岳のもの。
ここしばらく、ヒナザクラ以外とはお目にかかっていません。