4月5日(金)晴
“下関から上陸して、ずっと本州を汽車で縦断し、東京から上越線で新潟県を通過して、山形県の庄内平野へ這入って来たが、初めて私は、ああここが一番日本らしい風景だと思ったことがある。”(横光利一 夜の靴 講談社学芸文庫)
横光利一が、かつて一番日本らしい風景と云った平野の南西端、庄内砂丘から続く海岸線を分かつように、高舘山(標高274m)、荒倉山(307m)といくつかの低いピークが連なっています。
荒倉山の麓、鶴岡市西目(旧田川郡上郷村大字西目)の山口集落に、横光は疎開していました。由良に抜ける峠への山道、そして日本海が見える鞍越峠(鞍乗り)を作家は気に入っていました。
今日は、反対側の由良から鞍越峠を通り、荒倉山頂をめざします。
登山口 駐車スペースには3台ほど、ホテル八乙女向かいの道路から入ります。
ここから取付きます。
振り向けば白山島 ホテル八乙女
六六地点?
見晴のいい斜面にはカタクリ 登場
キクザキイチゲ 白
金山への分岐
展望台到着です。
真ん中の尾根を登ってきました
ほっとハウス きれいに管理されてます。
どっちに進んでもいずれ合流します。
もうすぐこんな感じでしょうか。
鞍越峠(鞍乗り)、ここで神社へ続く林道と合流(反対側の西目地区から)
おいおい 写り込んでるぞ ピカピカしすぎ
荒倉神社
本殿左側から山頂へ
山頂です 神社に行かない直登ルートもあります
≪行程≫
登山口(12:15)-(13:00)展望台(13:10)- 荒倉神社(13:32)
-(13:50)山頂(13:55)- 展望台(14:22)- 登山口(14:53)
※西目地区からは鞍越峠を通る林道が通っています。
少し霞んではいましたが、穏やかないいハイキング日和でした。10人位の団体さんと単独の若者に会いましたが、何れも西目の方から登ったみたいでした。帰りに会った地元の方によると、子供の頃、父親に連れられ、油戸から神社に参拝したとのこと。この山道を由良から西目へ抜けていたことは記憶にないそうです。
西目地区には、横光利一「夜の靴」に因んで、文学碑、里山歩きの案内板などがあります。
(クリック拡大)
《その2へ》