居場所

2010-02-23 23:27:49 | 習ったこと

今日は、いつもどおり登校して、何だか偉い人がしてくれる卒業記念講演なるものを拝聴しなければならない日だった。
しかし、ヨータが朝からお腹が痛いやら、気持ちが悪いやら言い出したので「ノロか?ロタか?」と心配になり僕が休んで、病院に連れて行くことになった。

ところが、小児病院についたころにはすっかり元気になっていて、念のためにと浣腸をすることになったのだが、ヨータが嫌がって、暴れるわ暴れるわ。

「お父さん!しっかり、抑えていてください!」
なんて、看護師もヒートアップして、足を押さえていた僕は、顔を何回も蹴られてしまった。
看護師が、脅しのつもりだろうが、
「じゃあ、浣腸よりも、注射のほうがいいの?」
と言うと
「注射のほうが、いいわい!!」
と、更に暴れた。

これは、実は、僕は誇らしく思ってしまった。
何故なら、日ごろ「注射なんか、怖くないワイ!」と言うことを態度で示そうと、何度か僕が予防接種などを受ける姿を子どもたちに見せていたため。
事実、ヨータも注射で泣くことは無くなっていたことを思い出した。ただ、それのせいでこんな酷い目に会う日が来るとは…。

診察結果は「便秘」。風邪の初期症状の可能性があるので、経過を観察することと医者から言われた。でも、薄々、医者も、看護師も、僕も「仮病では?」と思っていたのではないかなぁ?ヨータの自尊心を傷つけないために、誰をそれを口にはしなかったけど。



で、本題。
そのあと、今日が締め切りの謝恩会の会費を払いにだけ学校に寄った。
教室に入ると、ちょうど昼休憩の時間で、扉を開けて入った僕へ一斉に目線が向けられた。
「ああ、パパ、来たんだぁ」「おはよぉ」「おはぁ」と数人が声を掛けてくれた。
挨拶に答えながら、謝恩会の集金係りをしている方のところまで、教室を斜めに横断したが、今までに無い、何か変な感じがした。

     どうも、そこにいることに、違和感を感じる。

係りの方にお金を渡して、目線を上げてぐるっと教室中を見回してみると、なんか、なんて言っていいか分からんが、空虚な感じ、初めての場所に立っているような感じ…。
そんな違和感を感じつつ、教室を出て廊下を歩きながら、ふと思った。



      あそこは、
       もう、
     僕の居場所では、
     無くなったんだな
       ・・・と。



国家試験も終わって、来週に卒業式を控えるにあたって、僕の精神は次の順応へ向けての準備を始めているのかもしれない。






この卒業を機に、地元に帰る人、県外で就職する人、別の学校に進学する人などへの別れが待ち構えている(浪人する人もいるのかな?他人事ではなかったりして。)




そのとき、泣かなくても済むように、
それは、それで、いいことだろう・・・・。

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