手術室

2010-06-15 21:20:14 | 習ったこと


今週から、手術室の研修が始まった。
先週までの外科病棟2カ月に引き続き、2か月間手術室への配属である。

今日は幽門側切除の手術見学をした。
「気分が悪くなったら、すぐに申し出てね」
と指導者に言われていたが、案外冷静に見た。

現代の手術はイメージするほど出血が無い。
テレビとかで良く見ていた”メス”と言うものをあまり使わないからだろう。
代わりに電気メスと言うものを使い、切りながら切り口を焼くので切られた血管が閉じられて血が出ない。

お腹をパカーンと開けられて、皮下脂肪の下から胃や十二指腸や肝臓が見えた。
そして目の前で胃の下側が切りとられて、小腸とつなげられる。
もちろんその間は患者は麻酔で寝ている。

切った胃を縫うのも、でっかいホッチキス見たいな機器を使って一発で縫い合わされる。胃と小腸のつなぎ目もホッチキス一発だ。

それらの技術のおかげで出血も手術時間も昔に比べれば、飛躍的に短くなっており、それが短期間の入院日数に影響していると思われる。

便利な世の中だ。

僕は看護師なので、手術もさることながら医師の周りで働いている看護師の仕事を覚えなければならない。
俗に言う、器械出しと外回りだ。

器械出しは医師の動きを見て、次に使う器機を手渡し、受け取り、きれいにする。
外回りは器械出しが出す器械を準備したり、使ったガーゼを回収してカウントしたり、出血量を測ったり、各種の記録をする。
どちらも非常に大変そうだ。

すごく興味深い仕事だが…、最新機器にも非常に興味を惹かれるが…、ここで働いてしまうと一般的な看護の仕事は難しいような気がする。

町医者や介護施設の看護師にはなれないような気がするなぁ。
面白そうな仕事だけどなぁ。

つぶしが利きそうにない。

ま、まだ二日間しか経験していないので何とも言えないが。





晴天を誉めるなら、夕暮れを待て。

かな。

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