(ゲリら戦記つづき)
上から下からと、ゲリら戦に圧倒されたヨッサリアン、この危機的事態を切り抜けるためには人道的武力介入を願うしかないと、近くの診療所に電話しました。が、あいにく年末の土曜日、もう正月休みに入ったもよう、返ってくるのは空しく響く留守電の声だけ、場万事休すかと思われたのですが、そこは冷静沈着なるヨッサリアン、仕方がない、次なる手はと考え、紛争解決支援NGOに電話することにしました、するとオバサンの声が返ってきました、ヨッサリアンがカクカクシカジカとことの次第を説明いたしますと、えらくなれなれしい調子で、このオバサンのたまわりました
「あのなぁ、オッチャン、特に冬場、疲れて体力が落ちたり体が冷えているときに、そんな安物イカサマのフライや生ものサーモン食べたら消化不良起こすの当たり前や、風邪のせいかもしれんでぇ、あんた宝くじはよう当てんのにタベモノに当たってどないすんの、恥ずかしいと思い!それになぁ、オッチャン、安物イカサマなんか食べる前の日、あの寒い日に、昼間はどこか遠くまで出かけて夜は夜で年甲斐もなく遅うまで、日が変わるまで、どこかの店の奥座敷でロングラン宴会なんかやらかしていたやろ、自分の年も考えんとそんなムチャしてるからイカサマなんかに当たるハメになったんや、何がゲリら戦や、自業自得や!オッチャン、自分のトシ考えっ!あんたはレッキとした前期高齢者やでぇ!
まあ、そやけどな、とにかくなオッチャン、年寄りに危険なのは獰猛なゲリらにより水分の補給線が断たれること、すなわち脱水症状や、そやからまず水分しっかり摂りなさい、ただの水よりミネラルが入ったスポーツドリンクのほうがベター、それにおかゆを少しづつ食べなさい、あとはコタツに入って暖かくして、ゲリらが撤退するまでじっと死んだふりしてるんや、それになぁオッチャン、いつまでも夜遅くまでチ~タラチ~タラ、しょもないブログ書いてないで、さっさと早寝シナサイ!昔からアホは夜更かしと言うやろ、それからゲリらが撤退してもすぐに動いたりしたらあかん、ゲリらのおかげで体力落ちているから、しばらくは、二、三日はユルユル暮らさなあかんでぇ、分かったか、オッチャン!」
えらくボロクソであります、このオバハン、どこか聞き慣れた声だなと思ったら、声の主はヨッサリアンの賢妹でありました、そうか、ゲリら戦の真の原因はあの宴会であったかとヨッサリアン、思い当たりました、あれはワル~イ宴会でありました、中身を書こうとしますとまたまた長くなり脱線しますのでここでは省略いたしますが、メンバーの中に若干名のマスコミ関係者や某外国系日本人がおり、これらの御仁がノーテンキな発言を致しますので、ヨッサリアン厳しく説教したのであります、ところが周囲の連中は「わぁ~、ヨッサリアンが朝までテレビになってきた、オモロイ、オモロイ!」という始末、まったくヨッサリアン不快、「バカタレ、ヨッサリアンはタハラみたいに低俗じゃないぞ!」
宴が終り別れぎわに身を切るような寒風に吹かれながら「ああ、今日は疲れた、もうたくさんや、サイナラ」と申しますと、連中にこやかな表情で「今日はオモシロカッタ、つぎは、来年、新年会やりましょう、ヨッサリアン!」と手を振っておりました、ヨッサリアン、この言葉で疲れ大倍増、このとき実はゲリら戦、すでに始まっていたのでありませう
というわけで、翌日からヨッサリアン、オバサンの指示をできるだけ忠実に守ろうと致しました、しか~しであります、ヨッサリアンは責任感のカタマリのような人物なのであります、ゲバラならぬゲリバラ・ヨッサリアンもまた、高貴なる自己犠牲の精神に満ち満ちた人物なのであります、でありますから、ゲリラ戦に倒れたといってじっと蟄居しているわけにはいかないのであります、世界の民に少しでも幸せをもたらすべく行動しなければならないのであります、かくなる次第で、民の幸せの源泉、年末ジャンボを何とか年内に知人や友人などに送達すべく、ヨッサリアン、病身に鞭打ち、凛々しく立ち上がり、ジャンボに添付するクリスマスカードあるいはその代用品ならびに切手の調達に出かけ、せっせとお礼の言葉を書き添え、住所を書き、ジャンボを添え、封をして、郵便ポストへと運んだのであります
その甲斐あって、本日12月31日、何人かの方からジャンボ無事年内到着の電話やメールがありました、結局のところ、ヨッサリアンがあらかじめ購入しておいたジャンボは一枚残らずはけてしまいました(写真は用意したジャンボ君たちです、クリックしてお楽しみ?くださいませ)、何枚かは手元に残るはずでありましたので若干残念と思わぬこともなかったのでありますが、そこは自己犠牲の権化であるヨッサリアン、ここはガマンガマン
と思っておりましたら、確かに神サマは存在しているのであります、と申しますのは、昨年ジャンボをもらったのでそのお返しと、ジャンボを送ってくる、それも複数枚も、送ってくる人物がいたりするのであります、ヨッサリアンまことに幸せであります
みなさま、今年も最後まで駄文に次ぐ駄文でご迷惑おかけしました、よき新年を!
グッドナイト・グッドイヤー!