吉田バテンレースからのウラ話

新潟県上越市にある吉田バテンレース作業から物産展までのお話

ブレートの違い

2009-11-19 16:45:21 | 手芸
今日TELでブレートの違いについての問い合わせがありましたので、説明させていただきます。
以前にも違いについて、書きましたがブレートを編む糸の違いで、ベルギー製の
糸は細い糸を使用します。 細い糸を使う場合、糸が切れるので、樹脂で皮膜します。よってバリバリの硬い風合いになりますが、何回か洗う事で樹脂がとれブレートが細くよれよれになる事があります。  中国製のブレートは糸の質が悪い
のでブレート自体の艶がありません。
ようするに質の高い良質の糸で織り上げたブレートは、柔らかく艶があり
本来の綿の風合いになります。
張りがほしいブレートの場合、麻糸で織り上げますが、糸もイタリヤの麻糸は
最高のブレートと言う事にならます。 その辺は生産業者でないと分からないと思います。

手提げバッグ好評

2009-11-18 14:07:38 | 手芸

 バテンレースの手提げバッグを今年の新作オリジナル品として、制作販売したと ころ好評です。

 二つとして同じ物がないように染めたり、柄をかえたり、取ってのサイズ、色も
 変えたりしています。

 女性の人は、自分しかない物を好みますので、注意して制作してます。

 今日これから、ジレーの型紙を作る予定ですが、先に三柄の試作品作りに入り、
 その後特注品のジレー、ブラウス、ジャッケットと急ぐ順に取り掛かります。

 全てオリジナル品ばかりなので手間がかかりますが、お客さまに喜んで
 いただけるので苦労もわすれます。


教室でのできごと

2009-11-17 18:40:43 | 手芸
当店で毎週土曜日にバテンレース教室を開いていますが、色々な方がおられます。
初めての方には、特に基本が大事ですよと言います。
色々な所で教えているようですが、我々専門業者から見るとどうしてその様な
作り方をするのかな? と思われる作り方を覚えている方もおられます。
ブログでは、うまく言い伝えができないのが残念、
例えば千鳥の手法の作り方一つ見ても、違います。
日本製と中国製でも違います。
日本の古来からの作り方には、それなりの理由があり完成した製品にその差が
でるのも当然で、その辺を説明するとなるほどね、と皆さん口をそろえて
いわれます。
改めて先人達の研究さと、日本人の心使いに感心、ただ思う今日この頃です。

明日、教室

2009-11-13 17:51:52 | 手芸

 明日、土曜日は当店内でのバテンレースの教室の日、生徒さんは色々作って
 います。 自分のブラウスを作る人、展示会に出品作品の人、それぞれです。

 生徒さんの中には、明日ミシンで縫製する人もおられますが、ミシンの
 お手伝いをしなければならない人もおられます。

 縫製が出来た人から当店で、その場で漂白、アイロン仕上げをしてお持ちかえる
 人もおられます。

 和やかな一日で楽しみです。

漂白をするのは何故の問い合わせについて

2009-11-12 16:51:26 | 手芸
完成後に漂白はしなければいけないのか、その理由について問い合わせがありましたのでお答えいたします。

理由  糸はまっ白ではありません。白さが違います。
    ブレート、糸、生地等全て同じ白さにしなければなりません。
    作業中の汚れもあります。
    石鹸で洗っても白くなりません。
    材質によって白度が違います。
    漂白した物と、しないものでは価値が違います。
    高級な商品になります。
    染める場合、同じ白さにしなければ色が違います。

だから高くても高級なカタン糸でブレートを織るのです。
一般の人は漂白が出来ないのと、艶が違います。
漂白には、劇薬の溶剤を使うのと、買えません。(劇薬扱い許可業者のみ)
設備、時間と費用がかかります。