昨夜から女の子に逆戻りしてしまいました。
『ブルーデー』さながら、少しネガティブな思考に寄りがちなこの時期。
こんな時に無性に読みたくなる、ヨシアキ秘蔵のネガティブ本を3冊ご紹介します。
皆さんも麗らかな春のブルーデーのお供にいかがですか?
① 『心がラクになる 後ろ向き名言100』
2010年発行 鉄人社 発行
『生まれて、すみません。』(太宰治) 『恋愛はただ性欲の詩的表現をうけたものである』(芥川龍之介) という文豪の重鎮から
『年をとっても、ハゲてても、結婚できると証明できました』(モト冬樹) 『私はやっぱり1位という器ではないと思います』(前田敦子@AKB総選挙) という芸能人、果ては
『どこに嘘があるか分からない三次元より、最初から嘘だと分かっている二次元のほうがいい』(名無し@2ちゃんねる)
『お友達とはぐれてしまった皆さん!再び会うのは絶望的です!最初からいなかったとみなしてください!その方が気が楽です!!』(コミケスタッフ)という名無しのオタク様まで、古今東西のネガティブな名言を集めた本。
読んでいると、10や20は共感できる文章に出会えると思います。
ポジティブだと思っていたあの人のあんなセリフや、思わず納得できる深いこんなセリフまで、ぜひご堪能いただきたい一冊です。
ちなみに、ヨシアキがこっそり一番感銘を受けた名言がこちら。
『笑いって差別でしょ? 私が常に承知しているのは「私は差別されているから笑われているんだ」ってことなの。』
発言者はなんと、マツコ・デラックス。 この言葉を聞いた時、ヨシアキはマツコは頭が切れる方と認識しました。
② 『人生を見極めた 最期のことば』
2000年発行 講談社発行(カバー紛失のため、中表紙の画像です)
聖徳太子から太宰治まで、日本を代表する偉人たちの最期のことばをまとめた本。
完全ガチなので、前向きも後ろ向きも感謝も妬みも何でもありです。
歴史嫌いなヨシアキですが、この最期のことばで初めて名前を知って、興味を持って調べ始めた偉人もいました。
ちなみに、ヨシアキの大好きな言葉はこちら。
『酔いにまぎれて死んじゃぁ、男じゃねえや』 発言者はなんと、国定忠治。
(ヨシアキの人生の目標は『シラフでは死ねない』です。 女なので許してください)
③ 『死にたい老人』
2011年発行 幻冬舎新書
(同出版社から昨年発行された『死ねない老人』とは別物です)
『人は寿命に従順であるべきだ』という信念のもと、生活に不便を感じるほどの老いを自覚した作者が自らの計画で『断食安楽死』を目指したドキュメンタリー記録。
妻に先立たれ、子どもは独立して別居している現在、まずヘルパーさんに辞めてもらうことから始め、保護責任者遺棄の罪を被せないためにも新しい住処を探すことの難しさ(高齢の上に保証人が見つからない)に気づき、断食で足腰が立たなくなった時のためにベッドを一階リビングに移し、飲用水・簡易トイレ・尿瓶・大人用おむつ・タオルの類を大量に枕元に用意する徹底ぶり。
しかし持病の鬱血性心不全を予防するための強心剤や利尿剤は胃が空っぽの時には飲めない(胃痛を引き起こす)けど、発作が起きれば耐え難い激痛を引き起こすので救急車必須、という難しい問題をどうクリアするかで頭を悩ますなど、かなり本気に実践的に断食安楽死を目指したドキュメンタリーです。
更にこの本の凄いところは、本当に偶然の産物ですが、断食開始時が2011年2月15日。そこから25日目に 東日本大震災が発生 してしまったという所です。
そこから筆者は、『生きたいと願いながらも死んでいく被災者を安全な場所でTVで眺めている死にたい自分』 との葛藤に悩まされます。
この本のオチは書きませんが、実にドキュメンタリーらしいというか、840円の新書でここまで壮絶な記録を読んでいいの?というレベルの内容です。
落ち込んだとき、後しろ向きに浸りたいときには是非どうぞw
(*感想は個人的なものです。 ご期待に沿えなかったらすみません)