片付けしなきゃなぁ

むかし、
祖母が私に作ってくれた可愛いワンピースがあって
今になってそれを押し入れの奥に見つけました

あんまり可愛かったので、また着てみたのですが

もう何年も前のものですから、やはりあちこち小さいのですけれど
それでも着てしまえるのはいかに私があれから成長していないのか、で
少し笑えてしまいます

部屋にある大きな窓に自分の姿を映してみました
まるで
鏡を部屋に置いてもらえない
かわいそうなおとぎ話のお姫さまみたいに

思ったよりスカートの丈が短いんだ
黒いタイツがどこかにあったはず
見つけてきて、また窓の前に立ってみる
可愛いじゃない、洋服は
私のファッションセンスなんてものは、たかが知れていると思っていましたけれども
なかなか捨てたものでもないかもわかりません
なんてね

私の世界に
可愛らしい鬼の少女がひとり、住んでいます
彼女ならこんな服も似合うのでしょう


大きなリボンに
可愛いフリル
膝より大分高いスカート丈
髪は彼女を真似て結い上げてみる
可愛いじゃない、洋服は


さて、私は掃除を終わらせなくてはなりません
その後には勉強もしてしまわないと
ですから
非常に名残惜しいのですが
夢を見るのは終わりにしようかと

それではみなさん、ごきげんよう
今度があるなら、また今度。