中国展示会イベントの見聞~蕭(しゃお)又誠

上海大茂展覧服務(Shanghai D.More)

顧客を集める展示ブースの要因(Metrol社の例を挙げ)

2012-04-04 16:27:13 | 日記
顧客を集める展示ブースの要因
中国展示会の規模はますます大きくなっていく、新しい展示会場の面積もどんどん広くなってきました。来場者は一日内、展示会場を全部廻れるか疑問ですので、折角ターゲット来場者が会場まで来てもらって、自社ブースを通る時間は5秒間過ぎない現状です。
築地卸市場へ魚を購入しに行って、大抵、よく購買している店へ行くわけですが、展示会は3~5日間で終了ですので、顧客としては、毎回新しい市場へ行くと同じことです。現在中国展示会の出展者数は簡単に千社を超えるので、来場者は自社ブースに経過しない可能性はかなり高いと思います。

事前に案内状を得意先及びターゲット顧客へ連絡することは当然大切です。
あまり中国市場の判らない日本出展者は、出展までの準備に既に、精一杯となっています。更に、展示担当者は自分の上司の宿泊、車手配、夜のエンターテイメントを全てケアーしなければなりません。結局、一番大切な集客作業を見逃してしまいました(ターゲット顧客のリストは簡単に入手できないことも事実ですが)。

いよいよ、開催になって、3万人の来場者が会場まで見学しましたが、自社ブースで留まって、自社製品に関する質問を聞く人数は10名しか居ないまま、会期を終わってしまいました。

特に工業展示会に出展する日本企業は自社の技術を自慢して、興味を持っている来場者は大勢尋ねて来ると出展する前、自信満々と思っている。
残念ながら、ブース位置の問題、来場者の興味を引くツール(実演、POP、ビデオなど)を用意していない、中国語で対応できるスタッフが居ないなどの原因で、自社ブースは他社へ行く途中の目立たない建物に過ぎません。

先日に紹介した辻村電工のブースにロボットの演出と同じ昆山国際輸入製品博覧会にも出展していた精密センサーを製造しているメトロール社(http://www.metrol.co.jp/)は海外出展経験豊富、今回も現場で色んな問合せをゲットしました。
メトロール社の成功要因は以下にて、纏めました
1、ブースの立地



昆山国際会議展示中心の正門から入場して、まずホールAとホールBに配置しています。メトロールのブース位置はホールCですが、ホールBから観覧してから、BとCの連絡口から入って3番目の位置に設けています。位置としては問題有りません(辻村電工はホールCのほぼ隅の位置です、もし、ホールCの裏に更にホールがあれば、来場者が辻村電工のブースまで行くと思いますが、残念ながら、今回は立地としてはあまり良くない)。
2、メトロールの展示手法
2-1、メトロールの看板(中国語、日本語、ロゴ、製品の特徴)を大きく、明るくブースの上部、行灯で表示している。
2-2、製品特徴の分かり易いポスターは大きく、来場者が見やすい外側へ掛けている。
2-3、製品は全部ブースの一番外へ(通路に)出している。
2-4、製品は動かしていて、来場者の興味を引く。
2-5、製品の特徴を来場者にわかり易く、更にPOPで指している。
2-6、実際にセンサーを使った設備を会場まで、持ってきて実演し、ビデオの放映もやっている。



3、中国語の対応できるスタッフが4人以上ずっとブースで来場者の質問を受ける


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