事前情報を一切シャットアウトして見に行った甲斐がありました。
面白かった~!
やっぱり、シリーズ物になると1が一番面白いというのは定説ですが、今回のカリビアンはある意味で1のような位置づけになるのかもしれないなぁと思うくらいに面白かったですね。
何しろ、単純!
解りやすくて、それでいてひねりが効いていて、シリーズ物として、キャラクター同士の関係上お約束の雰囲気のやり取りややり合いがあったり、新キャラもこれがまた強烈で面白かった。
何と言ってもペネロペが、可愛い(*^∇^*)。好きなんです。
ものすごく美人と言うわけじゃないのかもしれないけど、可愛くて色っぽくて。
今回のアンジェリカというキャラも、そんな感じの位置づけでしたね。
純真なところも少しあるんだけど、でも程よく「ビッチ」なんですね。
ちょっと男性陣にないがしろにされても、「まーしゃーないわな」と笑ってしまえる、その可愛そうにならない雰囲気が、たまらなく好みでした。
何しろ強そうなんだもん。肉体的なところじゃなくて、心が。
今後もシリーズとして続けるのであれば、ペネロペはずっとレギュラーでお願いしたいところです。
主役と丁々発止のやりとりができて、ときどき味方、ときどき敵? おいおいどっちなのよ? と思わせてくれるような。
ルパン三世の不二子ちゃんみたいな雰囲気でずっと居てくれたら面白いなあと思いました。
そして、実在の海賊、黒ひげこと「エドワード・ティーチ」。
何者!? という雰囲気満載の貫禄の俳優さんが演じていらして、画面に居る存在感たるや、もう、これは……見てくださいとしか(笑)
悪いやつですよ~。でも何処かしら憎めないけど、でもやっぱ悪党だわ~。そんなところが好きです。
登場シーン好きですね。
あら、そうなの? あれ? いや、まさか……! そんな感じです。
それから人魚とか宣教師とか、貴族とか? 良い味出してる脇役一杯です。
あと忘れちゃいけない、バルボッサ! あの人、ほんと最高! シリーズ通じてバルボッサはとにかく良い味出してますね。
きっとジェフリー・ラッシュも、バルボッサ役が好きなんだろうと思いますね。
ジェフリー・ラッシュって、本当に渋いシリアスなこともきっちりこなす、かなりの名優でしょうに、あの役……、とにかく本当に楽しそうで楽しそうで、見てるこっちも楽しくなりますよ。
生命の泉の伝説については、実際にもいろいろあったようですが、その謎などについては映画なりの解釈なども加えられているので、なかなか魅力的なお話となっておりました。
それでいて壮大な謎と言うわけではなくて、もっと卑近な個人的欲望に根ざした伝説っぽいので、逆にそれを海賊が狙うよ、って言う事ではむしろ納得できる事情となるようにも感じました。
(なに言ってるんだかわからないですよね)
海賊はね、悪党だと思ってるんですよ。むしろ悪党であるところが良い。
世界を救うとかそういう使命感に根ざしたものでは行動しない、もっと自由に楽しみと個人的欲望を果てしなく追いかけて欲しい、と私は思うのですよ。
だからこその面白さ、です。
海賊と言えば避けて通れない話題として上げますが、「ワンピース」についてもそうです。
ルフィは世界を救うとか正義を行うとか、ぜんぜん言ってないと思います。
結果的にそうなっていたとしても、それは彼の目的ではないはずです。
根ざしている志は「海賊王になる」という、非常に個人的な欲望というか野望です。だからこそ、それでこそ、海賊! そう思います。だから大好きなのです。
はてさて、映画にお話戻しますね。
監督が前シリーズと替わっていて、「シカゴ」とかミュージカルの監督をなさっていた方だそうで、なるほど、殺陣や細々した動作がスタイリッシュでした。
リズミカルと言うか何と言うか、ノリノリで場面が展開しているので、本当に飽きないというかなんというか。
それから音楽がまた。
シリーズ通じて良いんですが、シリーズの統一テーマのフレーズが、またちょっとアレンジ変わってみたり……。
ハンス・ジマーが要するに好きって事なんですけどね。
またサントラ買うか! と検討中です。
いやー、語りつくせません。