見学させていただいた。
これがこんやく芋。それを切ったところ。
表面は里芋に似てるけど、もっと丸くて、カーリングの玉を
小さくしたような形状。 切った断面は里芋と同じで真っ白。

これを柔らかくなるまで茹でる。

ミキサー(年代物だなあ、これ)にかける。

とろとろに。

水に放ち、にがりを入れる。

しばし置いて、おしゃべりしているうちに固まってきた。
それを切りわける。
市販の物のように黒っぽくするか、柚子など入れて風味をつけるか、
四角ではなく丸めるかなど、この時点まででバリエーションをつける。

ここで、りつ子さんが庭で見つけてきたフキノトウが登場。
まだまだフキノトウと気づかないほど小さい。
フキノトウ大好きの私は「どこ? どこに出てる?」と
外へ走り出る。教えられた場所を丹念に捜すが、素人の
私には見つけることができない。まだ草に埋もれているから。

フキノトウをザクザク切って味噌と和え、
薄く切ったできたてこんにゃくに垂らしていただく。
上品な料亭の一品に!

まあしかし、私にとって「春の悪魔」とでもいうべき花粉症は
こうしている間にも容赦なく襲い掛かってきた。
この後、うちに帰るや否や荷物をまとめて、まっしぐらに横浜へ逃亡
……もむなしく、しつこい咳込みのあいまになんとかこれを書いている。