冬桃ブログ

厳寒に見る春の夢

 2月がもっとも寒い時期、と聞いていたので
それを体感すべく信州S村、一週間弱の滞在。

 ありがたいことに好天続き。
 日差しは明るくやわらか。
 

 開き始めた梅の花。


 「ししおどし」の水音もさらさらと
 ……やさしい音をたててはいるのだが、
細い流水の両側には透明な氷が一日中張り付いている。


 静かなS村も、城下町の歴史を持つ。
 

 エンジェルアイ。大好きな花だけど、
畑では雑草として抜かれる運命。


 冬の土に灯る春の光、福寿草。


 ふきのとう、見つけた!


 自然のものはアクが強いというので、
ちょっと塩ゆでしてちょっと水にさらし、
刻んで胡麻油で炒め、味噌を味醂で
溶いて砂糖もほんのちょっと入れて
和えてみる。
 ああ、なんていい香り! 


 古民家の囲炉裏で長いこと燻され、
あじわいのある色になった竹で、
大家さんのノリユキさんは楊枝をこしらえる。
 水色の飾りがついているのは、楊枝ではなく髪かんざし!


 3月になったら、もっといろんなものが
姿を現すはず。
 私も畑の隅を借りて種を撒き、蝶や蜜蜂が
たくさん飛来する、バタフライガーデンをこさえたいなあ。

 
 

 

コメント一覧

yokohamaneko
リリトさん

 ほんとにそうですね。子供の頃は自然とともに
あったのに、大人になり、都会暮らしになると、
いつのまにか人工物ばかりに取り囲まれて……。
 これから少しずつ、原点回帰していこうかな、
と思っているところです。
リリト
初春の息吹が伝わってきます。季節との対話を楽しんでおいでなのが感じられます。このような季節や自然への共感は、青年期、壮年期にはなかなか心の余裕がなく、できないもののように感じます。子どものころにはよく草花と遊びましたが、晩年になってからも草花の方は変わらずに、語り掛けを聞いてくれるのかもしれません。
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