それを体感すべく信州S村、一週間弱の滞在。
ありがたいことに好天続き。
日差しは明るくやわらか。
開き始めた梅の花。
「ししおどし」の水音もさらさらと
……やさしい音をたててはいるのだが、
細い流水の両側には透明な氷が一日中張り付いている。
静かなS村も、城下町の歴史を持つ。
エンジェルアイ。大好きな花だけど、
畑では雑草として抜かれる運命。
冬の土に灯る春の光、福寿草。
ふきのとう、見つけた!
自然のものはアクが強いというので、
ちょっと塩ゆでしてちょっと水にさらし、
刻んで胡麻油で炒め、味噌を味醂で
溶いて砂糖もほんのちょっと入れて
和えてみる。
ああ、なんていい香り!
古民家の囲炉裏で長いこと燻され、
あじわいのある色になった竹で、
大家さんのノリユキさんは楊枝をこしらえる。
水色の飾りがついているのは、楊枝ではなく髪かんざし!
3月になったら、もっといろんなものが
姿を現すはず。
私も畑の隅を借りて種を撒き、蝶や蜜蜂が
たくさん飛来する、バタフライガーデンをこさえたいなあ。
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