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冬桃ブログ

高橋克彦著「吾輩は(作家)の猫である」

 高橋克彦さんの猫愛は、とても深い。
 私も猫と暮らしたことがなければ、
その影響力の大きさを
ほんとうには理解できなかったかもしれない。

 でもいまはとてもよくわかる。
 そして切ない。

 私も、飼っていた猫を二匹、失った。
 一匹は今年の夏、亡くなったばかり。
 自分の年令を考えると、もう飼えない。

 高橋さんの家には三匹の猫がいた。
 ホクサイとフミとタマゴ。
 この名前の由来も、もちろん書いてある。
 このこ達の写真を撮るために、
 高橋さんはカメラを40台、レンズを200本も買った。
 そうして写した写真が、たっぷり掲載されている。

 作家になる前、ネコ好きな奥さんのために書いた
猫の童話が二作。
 SF、ホラー風味が、この頃から効いている。
 さらに、「猫屋敷」「猫清」という、
怖くて哀切な短編も収録されている。

 そしてもちろん、三匹(プラス一匹)との
エピソードを綴ったエッセイも。
 タマゴが来た時のエピソードには泣いてしまった。

 ホクサイもフミもタマゴも、
もはやこの世にはいない。
 その凄まじい喪失感。
体験者ならよ~くわかるに違いない

 人気作家の私生活もちょっと覗き見できる
サービス満点の一冊です!


 

 
 
 
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